【 そしてシバラレンジャーへ 】
そんな訳で、昔から”こんな特撮物があったらいいな”と妄想を続けていた物があります。それが、女性だけの戦隊物です。メンバーは5人から7人くらいで、変身前も私の好みの服装をしている。それで悪の組織に厳しく後ろ手に縛られて、やっとの思いで脱出して変身。変身後はもちろん、ノースリーブで体にフィットしたカラフルなレオタード姿。無粋なマスクは無しで、素顔をゴーグルやバイザーで隠す程度。その姿でまたまた捕まってしまい、厳しく後ろ手に縛り上げられてピンチの連続!こんな話をずっと妄想していました。
そんなこんなで、”縄のファンタジー”に出会い、たまたまこの妄想を小説にする機会が訪れたので、試しに『緊縛戦隊シバラレンジャー』を書いてみました。自分の極端に偏った好みを全面に押し出した話なので、受け入れられるかどうかが不安でしたが、思ったよりもずっと評判が良く、おかげさまでここまで続いて来ました。
書く上で、自分の中でとにかくこだわったのがストーリー性の重視です。確かにスーパーヒロインが後ろ手に縛り上げられて、悪人に弄ばれるのを書きたいのは事実です。しかし、延々そんなシーンが続くだけじゃいまひとつ面白みに欠けるし、戦隊物である意味がありません。常人より優れた能力を持つスーパーヒロイン、本来なら結構強い筈の女性が、敵の巧妙な罠にはまって縛られていく。仲間に助けられたりして一旦は形勢を逆転するものの、すぐまた再逆転されて何度となく縛られてしまう。そんな過程があってこそ、より感じると私は思います。
『緊縛戦隊シバラレンジャー』というネーミングは直ぐに決まりました。”美少女戦隊”なんてのはどっかで聞いた事あったし、どうせ縛られるのが基本だから”緊縛戦隊”にしようと思い、シバラレンジャーという名前も直ぐに浮かびました。
【 主要キャラクターについて 】
HP解説のページで書いている様に、シバラレンジャーに出てくる各キャラの名前は、”縄のファンタジー”に遊びに来ていた方達のハンドルネームを使わせてもらっています。今となってはあまり関係が無くなってしまいましたが、元々は”縄のファンタジー”に記載させて頂いていた投稿小説なので、そこに遊びに来る方々のネームを使うことで、より読む人が感情移入ができるのではないかと思いその様にしました。
《 シバラレピンク・ゆうか 》
主役のゆうかは、知っての通り”縄のファンタジー”の管理人のゆうかさん。本来戦隊の主役はレッドが基本ですが、縛られるのがメインのシバラレンジャーにあってはとにかく縛られまくるキャラが主役に相応しい。そうなると、やはり戦隊中でも弱い役どころのピンクが最適。という事で、主役のゆうかはシバラレピンクとなりました。
《 シバラレレッド・まゆみ 》
次に決めたのは、リーダー役のレッド。これは冷静沈着な役どころで、皆のお姉さん役になる大人の女性が良いと思い、ゆうかさんのお姉さん代わりでもある、まゆみさんの名前をお借りしました。