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胡摩は、言われた通りゆうかに背中を向ける。
ゆうかは正座をして前屈みになり、顔を胡摩の後ろ手に近づける。
「ちょっと痛いかもしれないけど、我慢して...」
「は...はいっ!」

ゆうかは、縄を解こうと胡摩の後ろ手の結び目に口を当てる。
「胡摩ちゃん、何とかこの縄を解いて、ここから逃げなくっちゃっ!」
「はい....でも、どうやって縄を解くんですか?」
「手が使えないなら、口で解くしかないわ....背中をこっちに向けてっ!」