「そうはさせないわっ!」
木の上から飛び降りてきた影に、戦闘員達は吹き飛ばされる。そして、ゆうかの両脇には、シバラレレッドとシバラレホワイトが立っていた。シバラレレッドはゆうかの猿轡を外す。
「まゆ姉ちゃん!のりこさん!」
「ゆうか!変身よ!」
「はいっ!...シバラレ・チェンジ!」
ゆうかを縛り上げている縄は飛び散り、ゆうかはシバラレピンクに変身する。
「ぬうっ!かかれっ!」
コマンダー・ミキの号令で戦闘員達が襲い掛かる。しかし、シバラレンジャー3人の前に、あっけなくノックアウトさせられてしまう。
「ふふふ、さすがねシバラレンジャー。でも、この子達は倒せるかしら?」
いつの間にか、3人の周りにポイズマスに操られた大勢の子供達が集まっていた。そして、円の様に3人を完全に囲んでしまった。
「しまった!」
「だめ!子供達には手がだせないわ!」
子供達は一斉に3人に飛び掛った。手が出せないシバラレレッドまゆみ、シバラレホワイトのりこ、シバラレピンクゆうかの3人は、たちまち子供達に厳しく後ろ手に縛り上げられてしまった。
「あっ!ああんっ!」
子供達はゆうか達の縄尻を引いて、ミキの前まで連れてくる。
「ふふふ、いい格好ねシバラレンジャーの皆さん。」
「卑怯者っ!」
「いい加減にそのセリフは聞き飽きたわ。さあ子供達、シバラレンジャーを吊るしてしまいなさいっ!」
ポイズマスに操られた子供達によって、ゆうか達3人は後ろ手に縛り上げられたまま、木の枝から吊り下げられてしまった。
「ふふふ、次はお仕置きよ!それっ!」
子供達は手に木の枝を持ち、吊り下げられたゆうか達をたたき始めた。
「あっ!あんっ!」
「や、やめてっ!みんなっ!」
ゆうか達の願いもむなしく、子供達は手を止めない。
「あんっ!まゆ姉ちゃん!な...何とかしなくっちゃっ!」
「がんばってゆうか!きっと!華汝と胡摩が助けに来てくれるわっ!」
「ムダよっ!2人が来ても子供には手が出せないはず。同じように縛り上げてやるわ。」
その時、何処からともなくやすらぎを感じさせるメロディが流れてきた。そのメロディを聞くや否や、子供達は手を止め、そのままそこで眠り込んでしまった。
「な、何っ?このメロディは?!」