今日は日曜日。ゆうかは恋人の順と一緒に、子供達と”鬼ごっこ”をして遊ぶため、公園に来ていた。
まだ、子供達が来ていなかったため、二人は公園のベンチで子供達が来るのを待っていた。
「みんな、遅いなあ。」
「僕らが早く来すぎたんだよ。慌てなくても、まだ時間はたっぷりあるよ。」
「そうね!...あ、来た!来たっ!」
ゆうか達の前に、女の子達が3人歩いてくる。しかし、ちょっと様子がおかしい。女の子達は無表情で、一言も喋らずに歩いて来て、ゆうかの前に立った。
「おはよう!...あれ?どうしたの?...そういえば、男の子達は?」
その時、ベンチの後ろの茂みから、木の棒を持った4人の男の子が飛び出し、順に殴りかかった。
「うっ!」
不意をつかれたため、順は気を失ってしまった。
「じゅ、順君!...な、何て事するのあなた達!」
すると、今度は全員がゆうかに襲い掛かってきた。
「きゃっ!な...何するの!あ...あんっ!」
ゆうかは、子供達に厳しく後ろ手に縛り上げられてしまった。彼女は子供達の異常に気付いた。明かにいつもの鬼ごっこの時とは違う。まるで何かに操られている様だった。しかし、子供の前では変身する事はできなかった。
「お願い!やめてっ!...むっ!むむむんっ!」
何と、ゆうかは猿轡までされてしまった。そして、子供達に縄尻を引かれ、ゆうかは公園の奥に連行された。
「むっ!むむむん!むーっ!」
そこには、ナーワー帝国の女幹部、コマンダー・ミキが待っていた。
「ようこそ、ゆうかさん...いえ、シバラレピンク!」
「むーっ!むーっ!」
「ふふふ...何が言いたいかは分かるわ。子供達のことでしょ...ポイズマス!」
ミキに呼ばれ、幻縛獣ポイズマスが姿を現した。
「このポイズマスの吐く特殊なガスを吸った子供達はね、ポイズマスの意のままに動かすことができるのよ。こうして子供達を操れば、大人は手出しができない。当然、あなた達シバラレンジャーもね...ふふふ。」
『何ですって!そんなひどい事、絶対に許すもんですかっ!』
ゆうかの心に怒りがこみ上げて来た。しかし、後ろ手に縛り上げられ、猿轡を噛まされていてはどうすることもできない。子供達の手から、戦闘員に引き渡されたゆうかは、近くの木に縛り付けられてしまった。
「さあ、たっぷりと可愛がってあげるわよ!ゆうかさん。」
【第2話】 怒りのクイーン・フィニッシュ!