シバラレンジャー達の基地、ファンタジーベースでは作戦会議が開かれていた。ME指令の前にまゆみ、華汝、のりこ、ゆうか、胡摩の5人が集合している。
「女子高に潜入?!」
「そうだ!このところ女子高生による犯罪が急増している。それも全て、勤縛女学園の生徒によるものだ。もしかすると、ナーワー帝国の策略かもしれん。」
「で、でも指令!いくら私が可愛いからって、女子高生に扮するのは無理があります。」
ゆうかが口をはさむ。
「だれもゆうかに女子高生やれなんて言ってないわよ!」
「ひっど〜い!」
まゆみの言葉に、ゆうかは膨れて真っ赤になる。
「華汝とゆうかは新任教師として潜入するんだ。!」
「はい!」
「分かりました。!」
「のりこと胡摩はまだ女子高生でも通るだろう。二人は転校生として潜入するんだ。」
「はい!」
「了解!」
「指令!あたしは?」
「まゆみは外部から動向を探るんだ!いつでもサポートに入れる様に。」
「分かりました。」
「ハッキングはもう完了している。早速明日から潜入捜査を開始してくれ!」
「了解!」
ME指令は情報操作のエキスパートで、既に4人の偽の経歴を作成し、勤縛女学園のマザーコンピュータにハッキングしていた。こうしてシバラレンジャー達の女子高潜入捜査が開始された。
潜入1日目は何の収穫も無かった。学園内でも事件は無く、特に怪しい人物も特定できなかった。2日目、ゆうかと華汝は分担して、開き時間に学園施設の調査を始めた。
ピンク色のスーツに身を包んだ、女教師ゆうかが生物室に入ってくる。
「だいたいこういう話のセオリーとして、生物室とかが怪しいのよね。」
ゆうかは部屋の中を調査するが、特に怪しいところは見当たらない。その時、
「ゆうか先生?」
振り向くと、1人の女生徒が立っている。
「ど、どうしたのあなた...今は授業中よ。」
【第3話】 狙われた学園