熱心に自分の考えを述べる指令に、華汝が厳しい突っ込みをいれる。
「単にじらしているだけじゃないんですか?もしくは、本当にピンチになるまで出て来ないだけとか?」
「う〜ん....そう言われると弱いんだよなあ?」
ME指令は頭を抱えてしまった。
その時、司令室に警報が鳴り響く。胡摩は急いでモニターに駆け寄り、何事かチェックする。
「指令!大変です!幻縛獣が街で暴れてます!」
「何?!...よし、謎解きは後だ!シバラレンジャー出動!」
「はいっ!」
指令の号令で、全員両手を背中に組み、自縛装置のスイッチを押す。細い縄が、彼女達の手首に絡みつき、全員後ろ手に縛り上げられる。
「シバラレ・チェンジ!」
激しい光が彼女達を包み込み、緊縛戦隊シバラレンジャーに変身する。
その頃街では、幻縛獣が人々を襲っていた。幻縛獣アミネットは通りすがりの女性だけを狙い、両手から出す網で次々と女性達を生け捕っている。辺りには、網に絡め取られた女性達が、必死に脱出しようともがいていた。
「レッド・マイティーソード!」
「ブルー・イレイザーガン!」
「グアアアアアアアアアアアアアアッ!」
レッドとブルーの連携攻撃に、大きく跳ね飛ばされるアミネット。その隙に、ゆうか達が捕まっていた女性達を解放する。
「現れたわね!シバラレンジャー!」
コマンダー・ミキが、戦闘員を引き連れて姿を現す。女性達を解放し終わった、ゆうか、のりこ、胡摩が、まゆみと華汝に合流する。
「真紅の薔薇!シバラレレッド!」
「青紫のハーブ!シバラレブルー!」
「純白の百合!シバラレホワイト!」
「春風の桜!シバラレピンク!」
「陽光のひまわり!シバラレイエロー!」
「咲き誇れ!緊縛戦隊シバラレンジャー!」
颯爽と名乗りを挙げるシバラレンジャー、ナーワー帝国とシバラレンジャーの闘いの幕が切って落とされた。
「えいっ!」
「とおっ!」
襲いかかる戦闘員達を、次々と倒して前進するシバラレンジャー達。そして、シバラレピンクゆうかとシバラレイエロー胡摩は後ろに控える幻縛獣アミネットのところにたどり着く。
「いくわよ!」
「グウアアアアアアアッ!」