ナーワー帝国本拠地、幻縛城。例によって作戦失敗の責任を負わされ、コマンダー・ミキがお仕置を受けていた。
「はああんっ!...や..やめて..チーズ...あんっ!ああんっ!」
ミキは厳しく高手小手に縛り上げられ、両足を広げた形で座らされていた。それぞれの足は、縄で柱に固定されている。そして、ミキの大事なところを、チーズが激しく舐め舐めしている。
「あん!..ゆるして....ああああああああんっ!」
「相変わらずですね......」
「何っ?!」
突然の声に、ジャルバス将軍は辺りを見回す。しかし、声はすれども姿は見えない。
「プロフェッサーちょこるか?」
声の主を、ドクターb.bが言い当てる。
「さすがですね....ドクター。」
ようやくプロフエッサーちょこるが、ジャルバス達の前に姿を現す。
「貴様か!今度はいったい何の用だ!」
「お言葉ですね、ジャルバス将軍。せっかく、心強い援軍を連れて来てあげたと言うのに.....」
「援軍?!」
ドクターb.bが、怪訝そうな顔をする。ちょこるはうっすらと笑みを浮かべ、左手を横に翳す。
「ツカサ!ヒロシ!出番ですよ!」
ちょこるの翳した左手の先、部屋の片隅から激しい閃光が四方八方に走り、その中から二人の男女が姿を現す。男は、プロフェッサーちょこるの様に黒いマントを羽織り、中も黒ずくめの格好をしている。女は黒の超ミニスカートに、セパレートの水着の様な黒の上着、膝の上までかかるロングブーツを履いている。髪は肩までかかる金髪で、触覚の様な角の生えたカチューシャをしている。そして首には、黒い石をはめ込んだペンダントを下げている。
「こ..この二人は?」
「宇宙をまたにかけて、強盗・略奪を繰り返していた...まあ宇宙海賊です。銀河連邦警察に追われて、この辺境の星域に逃げて来たところを、私が見つけてここへ案内したんです。」
女は、ゆっくりと魔王ナーワーのところまで歩み寄る。
「お初にお目にかかります、ナーワー様。わたくし、宇宙海賊のツカサと申します。あちらに居るのはパートナーのヒロシ。必ずや、ナーワー様のお役に立ってご覧にいれましょう。」
「ふん!海賊風情に、いったい何ができるというのだ!」
そこまで黙って話を聞いていたジャルバス将軍が、鼻で笑って言う。しかし、ツカサは微笑みで返し、ゆっくりと答える。
【第1弾】  対決!シバラレブラック
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