「少なくとも、そこで愛犬と戯れているお姉様より、何倍も役に立つと思われますが....」
「なんですって!」
ミキは、感じるのも忘れ、キッとツカサを睨みつける。
「あら...お気に触りました?でも..事実ですから...」
「ドクターb.b!縄を解いてっ!」
あまりのミキの剣幕に、慌てて彼女の縄を解くb.b。ミキは立ちあがり、ツカサと対峙する。
「そこまで大口を叩くなら、その実力を見せてもらおうかしら!」
「ほほほ..よろしくってよ。でも、後で後悔なさらない様にね。」
「そんな物するもんですか!」
言うより早く、ミキはムチを繰り出す。ツカサは飛び上がり、難無くムチを交わす。しかし、ミキは素早くムチを返す。そのムチがツカサの足に絡みつく。
「あっ!」
ツカサはミキのムチに捕まり、地面に叩きつけられる。
「きゃああっ!」
ミキは更に、ツカサの体にムチを絡みつかせる。ツカサはミキのムチにより、後ろ手に縛り上げられてしまう。
「あっ!ああんっ!」
縛り上げたツカサを、手元に手繰り寄せ、ミキは不敵に笑う。
「なんだ、全然歯ごたえが無いじゃない。さっきの大口は何処へ行ったのかしら?」
が、ツカサは微笑を返し、そのまま立ち上がる。
「ふふふっ、お遊びはこれ位にしておくわ....」
「な...何を負け惜しみを...」
「シバラレ・チェンジ!」
「え?!」
ツカサの叫び声に、ペンダントの黒い石が反応する。眩い光がツカサを包み込み、ムチはバラバラに飛び散る。そして光の中から、黒いレオタードに身を包み、黒の網タイツ、黒のブーツを纏った妖しい女戦士が現れる。
「妖しき黒薔薇!シバラレブラック!」
「お..おまえは、シバラレンジャー?!」
「な..何っ?!」
ミキだけでは無く、ジャルバスもb.bも驚きの声を上げる。ツカサは、呆然としているミキに容赦無く襲いかかる。
「秘技!ツカサ吊り!」
殆ど一瞬の出来事であった。ツカサはミキを後ろ手に縛り上げ、そのまま逆さ吊りにしてしまった。
「あっ!...あああんっ!」
「ふふふっ...どう?ツカサ吊りのお味は?」
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