「な..何よ!こんな物...う..うん!..あん!あっ..ああんっ!」
ミキは、縄を解こうと懸命にもがく。しかし、緩むどころか、もがけばもがくほど、縄の締め付けが厳しくなっていく。
「ああんっ!あっ!あんっ!...だめ..どんどんきつくなって..はん!はああああああんっ!」
ツカサは腕を組み、悶え、喘ぐミキを嬉しそうに眺めている。
「その縛りは、もがけばもがくほど、きつく締まっていくわ。縄抜けは100%不可能よ!」
「あっ..あはあああんっ!..ゆ..ゆるしてっ!...あん!はあうううううんっ!」
「ふふふっ、しばらくそうしていなさい!」
そう言ってツカサは、未だ呆然としているジャルバスとb.bの方に向き直る。
「お...お主...しばられ人の子孫なのか?」
ようやく、ドクターb.bが口を開く。
「しばられ人?....ああ、ここではそう呼んでるのね。そうです。あたしとヒロシはボンデージ星人、ここで言うしばられ人の血を引いています。」
「な..ならば、こいつらから、シバラレンジャーや白銀の騎士の秘密が聞き出せるのか?」
「それは無理でしょう。」
ジャルバスの問に、そこまで静観していたちょこるが答える。
「この二人は、そもそも犯罪者として追放されたボンデージ星人の子孫です。それも、捨て子同然で育って来て、ボンデージ星人の事も最近知ったばかりです。但し、同じしばられ人の子孫でも、地球でぬくぬくと生活してきたシバラレンジャー達と違って、宇宙海賊として暴れまわっていた彼女の戦闘能力は、各段に高いですよ。」
『面白い....やってみるが良い、ツカサ、ヒロシよ.....』
魔王ナーワーが、重い口を開く。ツカサとヒロシは、魔王ナーワーの前に跪く。
「ははっ!ありがたき幸せにございます。ナーワー様。」
『グウガアアアアアッツ!』
魔王ナーワーの目が光り、凄まじい稲光がその場に落ちる。そして爆煙の中から、幻縛獣ナゲナンワーが誕生する。
『ジャルバス将軍、ドクターb.b、コマンダー・ミキよ、二人に手を貸してやるが良い!』
「ははっ!」
「かしこまりました!」
「はっ..はい...はああんっ!」
ミキは、未だに縛られて逆さ吊りのままだった。
ゆうかと順は、久しぶりに公園で子供達と鬼ごっこをしていた。ゆうかはお気に入りのピンクのワンピースで、女の子達と一緒に後ろ手に縛り上げられ、公園の外れの大きな木に縄尻を結び付けられていた。男の子達は、ゆうかをくすぐったりして、軽い拷問をしていた。順は後ろから、男の子にいろいろ入れ知恵をしていた。