「あっ!...あんっ!」
光のロープはツカサの体に絡み付き、ツカサを厳しく後ろ手に縛り上げる。更にロープは厳しく絡み付き、ツカサを亀甲縛りにしてしまう。
「はああああんっ!..だめえっ!..あん!ああああああんっ!」
「宇宙海賊ツカサ!銀河連邦警察の名に於いて、逮捕する!」
とうとうツカサも、デルビルに捕縛されてしまう。
「ここまでの様じゃの....撤退じゃ!」
ドクターb.bは、そのまま姿を消してしまう。
「あ...あ姉さあん....」
「こ..こっちも撤退よ!」
コマンダー・ミキ軍団も、すたこらさっさと逃げ出してしまった。
「覚えておれ!白銀の騎士!...つ..次こそは必ず....」
いつもの捨て台詞を残し、ジャルバスも撤退してしまう。こうして、二転三転した闘いは、結局シバラレンジャー達の勝利で幕を閉じた。
ボンディングバースへの転送カプセルの中に、ツカサとヒロシが入れられている。ヒロシは気絶したまま縛られていて、ツカサは、先程の亀甲縛りのままである。
「あああんっ!..く..くやしいっ!...はん!あはあああんんっ!」
既に変身を解いたデルビルが、転送装置のスイッチを押す。ツカサとヒロシは、ボンディングバースの電子牢へと転送されていく。
「まさか....銀河連邦警察の刑事さんだったとはな...」
横に立っている、白銀の騎士が話し掛ける。彼は、正体が秘密のため、変身を解いていない。
「見えないだろ?よく言われるんだよ!」
「本当に、危ないところをありがとうございました。」
後ろに立っている、まゆみがデルビルに頭を下げる。
「いや...本当はこの星域に来る前に、捕まえとかなきゃいけなかったんだ!こっちこそ、迷惑を掛けてすまない!」
「あの...また、会えますか?」
まゆみの横にいる、のりこが尋ねる。
「さて、どうかな?...でも、もしまたこの星に逃げ込む宇宙犯罪者がいたら、必ず駆け付けるよ!」
デルビルはにっこり笑う。まゆみ、のりこも微笑で返す。
「あれ?...ところで、他のメンバーはどうしたの?」
まゆみは、恥ずかしそうに頭を垂れ、ゆっくりと指を指す。デルビルは、まゆみが指差す方を見る。
「はああああんっ!...は..早く降ろして...あんっ!も..もうだめっ!...あはあああんっ!」
未だに逆さ吊りにされたままの、レイコが悶え、喘いでいる。
「あちゃあ〜...レイコ助けるの忘れてたよ....ん?!」