広大な宇宙空間を、一路地球に向けて航行する一隻の小型宇宙船があった。小型な為、操縦室も4〜5名が入れる程度の広さしかなく、現在は一人しか座っていない。といっても、航行は全てコンピュータで自動制御されているので、非常事態に備えて待機しているだけである。紺色の、露出度の高い超ミニスカートの服に、膝の上まで掛かるロングブーツを履いている。そのどちらもビザール地でできていて、ぱっと見はボンデージ系の格好をしている。髪は金色のロングヘアーで、何やら妖しい魅力を感じる青色の眼をしている。どちらかといえば、“悪女”を感じさせる女性だ。
操縦室以外は、3名分の寝室と倉庫、そして、頑丈な扉と複雑なロックの付いた部屋が1室あるだけである。その部屋は、どう見ても独房の様な部屋であった。その薄暗い部屋の中にもぞもぞとうごめく物体が2つあった。耳を済ませると、何やら呻き声の様なものも聞こえて来る。良く見ると、そのうごめく物体は縛られた女性であった。
一人は、白いブラウスにウェスタン風の黄色いベスト。ベストと同じ色のウェスタン風のミニスカートに白いショートブーツを履いている。もう一人は、オレンジに白のラインのレオタードスーツとブーツを着て、耳当てとバイザーが主体のマスクを付けている。そう、銀河連邦警察の女宇宙刑事レイコと、女宇宙刑事見習い.....いや、この度女宇宙刑事に昇進したユリ(実はボンデージ星人の子孫で、シバラレオレンジに変身できる。)の二人である。ユリは、既にシバラレオレンジに変身していた。
二人共、両手を肩甲骨の辺りまで捩じ上げられ、厳しく後ろ手高手小手に縛り上げられている。胸の上下にも縄が掛けられ、後ろ手ときつく結ばれている。当然、膝、足首にも縄が掛けられ、がっちりと縛り上げられている。そして二人の口には猿轡が噛まされ、頬が張り裂けんばかりに厳しく締め付けられている。
「んふっ.........んんっ!...........んっ!...んっ!.......」
「んんんっ!........んふ........ふん!........んっ!んっ!」
お互いに向き合った形で、厳しく後ろ手高手小手に縛り上げられた体で盛んにもがきながら、相手の目を見詰めながら何やら呻いている。口の中にもガーゼが詰められている為、二人は今かすかな呻き声しか出せない状況にあった。何とかお互いに励ましあっているのであろうか?彼女達は、もう十数時間も縛り上げられたままこの独房に監禁されていた。その間、何とか縄を解こうと二人で努力していたが、相当ハイレベルな緊縛の為いくらがんばっても縄を解くどころか、猿轡を外す事すらできなかった。レイコには短時間だけ体を収縮させて縄を抜ける超能力があるが、彼女を縛り上げている縄は特殊合成ゴム製であり、彼女の体に合わせて伸縮してしまう為その力も役には立たなかった。
と、その時静かに独房の扉が開き、一人の女性が中に入って来た。こちらは濃い茶色の、やはり露出度の高い超ミニスカートの服に同じ色のロングブーツ、同様にビザール地のボンデージファッションを身に纏った金髪女性。但し、こちらはショートヘアーで赤い眼をしている。その女性は、ゆっくりと縛り上げられているレイコとユリに近づき、彼女達の顔を覗き込む。
「ふふふっ.......気分はどう?女宇宙刑事さん達...........」
【 緊縛対決!シバラレンンジャー対シバラレンジャー! − Act.1 − 】
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