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「さあああああっ!はやくううううううっ!!」
盛んに悩殺ポーズで、熱い視線を浴びせ続けるキョウミ。
「だ.....誰が宇宙一の美貌ですって?......あんっ!自惚れもいい加減に.......」
全然違うところに注目して、縛られた体を盛んにくねらせて抗議するコマンダー・ミキ。
「ぬうおおおおおおおおおおおおっ!!」
突然、気合と共に白銀の騎士の体が輝き出す。
「きゃああああああああああああっ!」
その気合と光に、キョウミは吹き飛ばされて尻餅をついてしまう。何と、白銀の騎士はキョウミの誘惑の視線を気合で消し飛ばした。
「ちっ!.......ユウミっ!!」
「はいっ!」
ツカサの号令で、今度はユウミが白銀の騎士の前に立つ。
「あはああああああんっ!白銀の騎士さまあああああああっ!!」
ユウミも先程と同様の悩殺ポーズを取り、全身から強烈なオーラを発する。
「ぬ......ぬおおおお........うおおおおおおおおおおおおっ!!」
だが、またしても白銀の騎士は、気合で誘惑のオーラを吹き飛ばした。
「きゃあああああああああああああっ!」
その気合にユウミだけでなく、ツカサとキョウミも吹き飛ばされてしまう。
「あ.....あたし達の、ゆ....誘惑攻撃が利かないなんてっ!」
「こ.....こんなの初めてっ!......な....なんて身持ちの堅い男なのっ?!」
さしものキョウミ、ユウミも動揺の色を隠せない。
「お.....俺は正義の騎士だ!あ...悪の誘惑に等絶対に負けん!!」
悪のシバラレンジャー三姉妹の前で、強烈な気合を発しながら仁王立ちする白銀の騎士。
「はん!.....し.....しろがねの.....きし......さま......」
「す......すてき........あん!」
縛られた体で悶え喘ぎながら、再び正義のシバラレンジャー達に安堵の表情が戻る。
「う.......うらやましい..........」
縛られて転がされているミキが、じっと白銀の騎士の勇姿を眺めながらぼそっと呟く。
「宇宙海賊ツカサっ!観念しろっ!!」
白銀の騎士は、ジャスティ・ブレードを引き抜いて切っ先をツカサの方に向ける。ツカサはしばし無言だったが、再びわずかな笑みを浮かべながら白銀の騎士を睨み付ける。
「ふっ........流石はあたしの見込んだ男........そうよ!簡単に手に入る様じゃ、最強の男とは言えないものね...........キョウミ!ユウミ!最後の手段、あれをやるわよっ!!」
「は....はいっ!!」
「わ....わかったわっ!お姉様っ!!」
キョウミとユウミは急いで立ち上がり、ツカサの横に並ぶ。そして、3人揃って派手な悩殺ポーズを取る。
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