「リュウ元帥さまあ!白銀の騎士をやっつけてくださあああい!!」
「お願いっ!ドクターb.b様っ!白銀の騎士をぼろぼろにしちゃってくださらなあい?」
例の悩殺ポーズで、更なるフェロモンをリュウとドクターに贈るキョウミとユウミ。
「おお!任せておけっ!」
「うむ!心得た!」
もう完全にキョウミ達の操り人形の二人が、剣と杖、それぞれの武器を手に白銀の騎士に迫る。
「く..........」
苦しそうに、何とか剣を構える白銀の騎士。
「ぬうおおおおおおおおおおおっ!!」
「くうううっ!!」
そんな白銀の騎士に、容赦無く剣を振り下ろすリュウ。受けようとするが、力が入らず大きく吹き飛ばされてしまう白銀の騎士。さらにそこへ、ドクターb.bの杖から発せられた電撃が襲い掛かる。
「うわあああああああああああっ!!」
電撃をもろに受け、その場に倒れ込む白銀の騎士。
「あん!.....や......やめてっ!.........」
「し.....しろがねの....きしさま......はんっ!」
もう何も申しません。ゆうか達正義のシバラレンジャーに今できるのはこれだけです。その傍ら、じっとこの戦局を見詰めているミキが、またぼそっと呟いた。
「な..ナーワーの大幹部ともあろうものが、あんな小娘達にいい様に操られて.......情けない!」
そう言うミキは、厳しく後ろ手高手小手に縛り上げられ、成す術無く惨めに転がされている。こっちも十分に情けないと思うが..............
「ぬおおおおおおおおおおっ!!」
「むん!!」
「うわああああああああああっ!!」
リュウとドクターに、一方的に攻められまくる白銀の騎士。万全の状態で闘っても2対1では結構苦戦するところを、満足に体が動かない状態なのだ。殆ど防戦一方だが、どんどんダメージが嵩んで行く。
「ふふふ........もうそろそろいいかしら?」
「だめだめっ!あたし達の魅力の分らない男なんて、もっと痛めつけなくっちゃっ!」
少し離れたところで、満足そうに傍観する悪のシバラレンジャー3人組。ここまでは、完全にツカサの思惑通りに事が進んでいた。
「あん!....し....しろがねの....きしさま...ま...まけないで....はんっ!」
今の白銀の騎士にこれは酷な注文であるが、ゆうかにはもうそれしか言葉が無い。
ツカサ達の虜にはならなかったものの、魔性の力の影響で満足に動けない白銀の騎士。それに対して、容赦なく攻め立てるリュウ元帥とドクターb.b。果たして、白銀の騎士の...そしてゆうか達の運命は...
( つづく )