ツカサ達の真の狙いは、白銀の騎士を自分達の虜とする事であった。しかし、ツカサ達の魔性の力を持ってしても、完全に白銀の騎士を虜にする事はできなかった。だが、さしもの白銀の騎士でも完全にツカサ達の魔力に打ち勝つ事はできず、満足に動く事ができなくなってしまった。そこに、こちらは完全にツカサ達の虜となったリュウ元帥とドクターb.bが襲い掛かる。危うし!白銀の騎士!
「うおおおおおおおおおおっ!!」
満身創痍の白銀の騎士に、リュウ元帥の更なる攻撃が迫る。
「あん....し..しろがねの...き..し...さま...ふうんっ!....」
力なく、縛られた体を捩じらせるゆうか。だが、彼女にはどうする事もできない......
その時、突如彼方から赤い光の玉が飛来し、白銀の騎士に切り掛かろうとするリュウを吹き飛ばした。
「ぐわああああああああああああああっ!」
続いて、青い光の玉が飛来して、今度はドクターを跳ね飛ばす。
「ぬううううううううううううううっ!」
最後に、緑の光の玉が飛来し、白銀の騎士を包み込んでそのままレイコが吊るされている直ぐ横まで移動する。そして、それぞれ徐々に光が弱まり光と同じ色のスペーススーツを纏った、3人の男性へと姿を変えて行く。
「宇宙刑事!アレン!!」
「宇宙刑事!ミチ!!」
「宇宙刑事!パル!!」
赤、青、緑の3人の戦士が、それぞれ名乗りを上げる。
「あん!パル!.....き.....来てくれたのねっ!」
「アレン先輩!....ミチ先輩!.....あんっ!!」
後ろ手に縛られて吊るされた体でもがきながら、レイコとユリが歓喜の声を上げる。
「ぬうううううううっ!あと一息のところを......邪魔な宇宙刑事どもがっ!!」
それまでずっと余裕の表情を崩さなかったツカサが、初めて悪鬼の様な険しい表情を見せる。
「はあああああっ!!」
パルは素早く短剣を抜き、レイコとユリに切り掛かる。
「あん!」
「はんっ!」
何と起用に縄だけが切断され、レイコとユリは落下するが、上手く受身を取って着地する。
「二人とも!これを使えっ!!」
パルはレイコとユリに、掌サイズの電子手帳の様な物を手渡す。
【 緊縛対決!シバラレンンジャー対シバラレンジャー! − Act.6− 】