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「これは........バク・ライセンス!」
「完成したの?!」
二人の問いに、パルは無言で頷く。
「いくぞみんなっ!!」
アレンの号令で、全員が一斉にバク・ライセンスを前に翳す。
「エマージェンシー!!バクレンジャー!!」
手帳が光り、その光が彼らを包み込む。そして光の中から、レッド、ブルー、グリーン、イエロー、オレンジのバトルスーツに身を包んだ5人の戦士が誕生する。
「バクレッド!アレン!!」
「バクブルー!ミチ!!」
「バクグリーン!パル!!」
「バクイエロー!レイコ!!」
「バクオレンジ!ユリ!!」
「特縛戦隊!バクレンジャー!!」
高らかと名乗りを上げる、特縛戦隊バクレンジャー。彼らは激化する宇宙犯罪を撲滅する為、宇宙刑事の精鋭の中から選ばれたエリート戦士であった。
「おのれええええええっ!や....やっておしまいっ!!」
「リュウ元帥!!」
「ドクターb.b!!」
キョウミとユウミに操られ、バクレンジャーに襲い掛かるリュウとドクター、しかし.......
「レッド・キック!!」
「ブルー・ソバット!!」
「ぐわああああああああああっ!!」
「グリーン・パンチ!!」
「イエロー・アタック!!」
「オレンジ・ハリケーン!!」
「ぬうおおおおおおおおおっ!!」
鍛え抜かれた宇宙刑事の肉体に、彼らの力を数十倍に増幅するバトルスーツを着込んだ力は半端ではない。その上5対2なのだ。もうひとつおまけに、操り人形の為いつもの知的で狡猾さを欠いた二人では、バクレンジャーの敵では無かった。あっという間にコテンパンにやられてしまった。
「な....ナーワーの大幹部が、こうも簡単に.......な....情けない........」
また、ミキがぼそっと呟く。だが、その間ずっと縛られて転がされているままのミキはもっと情けない...
「す.......すごい.........あん!」
「さ....さすがに...う....うちゅうけいじ.....んふんっ!」
「で....でも....あん!...は...はやく....あ...あたし達も...助けて....」
まだ縛られて吊るされたままの、シバラレンジャー達が驚きの言葉を漏らす。白銀の騎士は木に寄り掛かって座ったまま、無言で戦局を見詰めている。
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