「何事だ!」
部屋の中の異常に気付いた戦闘員達が、部屋の中に雪崩れ込んでくる。
「えいっ!やあっ!」
シバラレピンクに変身したゆうかは、通常の10倍の力を得る事ができる。たちまちの内に、戦闘員達をノックアウトしてしまう。そしてゆうかは、基地の中をきみを捜して走り回る。そして、ようやく彼女が監禁されていると思われる部屋までたどりついた。
「えいっ!」
見張りの戦闘員を倒して、中に入る。きみはゆうかと同じように縛り上げられて、転がされていた。ゆうかはきみを抱き上げて、猿轡を外す。
「大丈夫?」
きみは静かに頷く。ゆうかは続いて彼女の縄を解く。ゆうかの手を借りて、やっと立ちあがったきみは、ゆうかにお礼を言う。
「ありがとう。ゆうか....」
きみを連れて脱出しようと、彼女の手を引いて行こうとしてゆうかはハッとする。
『?!...ゆうか?...何で私がゆうかだって事をきみが....?!』
その時、きみがゆうかの両手を一気に後ろ手にねじ上げた。
「あっ!あんっ!...な、何をするのっ!...離してっ!」
「ふふふ....まんまと引っかかったわね、シバラレピンク...いえ、ゆうかさん。」
何と、きみはナーワー帝国の女幹部、コマンダー・ミキの変装だったのだ。
「あんっ!...卑怯者っ!正々堂々と勝負しなさいっ!」
「勘違いしないで、あなたが恐いわけじゃないのよ。ただ、普通に捕まえてもつまらないから、こんなお芝居をしただけよ!」
そう言って、コマンダー・ミキはゆうかを縛り始める。ゆうかは、後ろ手に縛り上げられることで、シバラレピンクに変身しスーパーパワーを得ることができる。しかし、変身した状態で後ろ手にされると、今度はそのスーパーパワーが全く使えなくなってしまうのだ。ゆうかはされるままに、コマンダー・ミキに厳しく後ろ手に縛り上げられてしまった。
「いやっ!...離してっ!...ん?むむむんっ!」
ゆうかは再び猿轡まで噛まされてしまった。
「さあ、どうやって可愛がってあげようかしら?....」

ゆうかは地下のお仕置部屋に連れて来られていた。天井から吊り下げられた縄が、ゆうかの背中の縄と固く結ばれている。足は床についているが、体は天井から引っ張られており、強引に立たされている状態である。
「むんっ!むむむむんっ!」
「猿轡を外してあげなさい。」
ミキに言われて、戦闘員の一人がゆうかの猿轡を外す。
「あ...あたしをどうするつもりなの?」
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