ナワジバールの吐いた縄は、まずレッド、ブルー、ホワイトの3人を高手小手に縛り上げる。更に胸、膝、足首を容赦無く縛り上げてしまう。
「ああんっ!だめだわっ!...うごけないっ!」
「な...なんとかしなくっちゃっ!」
「あんっ!....このままじゃやられちゃうわっ!」
必死にもがくまゆみ達。しかし、縄はどんどん締まっていき、どうすることもできない。
「まゆ姉ちゃん!みんなっ!」
「ふふふ、やはり最後はわたしの勝ちね。さあ、今度はどう料理してあげようかしら。」
ゆうかの目の前に立ち、勝ち誇るミキ。またしても縛り上げられて、手も足も出ないゆうかは悔しさに涙を流す。
『誰か!....誰かたすけてっ!』
その時!どこからとも無く光の玉が現れ、コマンダー・ミキとナワジバールを激しく突き飛ばす。
「きゃあああっ!」
光の玉は崖の上に降り立ち、白銀のバトルプロテクターに身を包んだ、一人の戦士へと姿を変える。
「戦いの荒野に咲く、気高く、可憐な花五輪...その花を汚す悪党ども!この白銀の騎士が許しはしない!」
「白銀の騎士様っ!」
ゆうか達は歓喜の叫びを上げる。
「ジャスティブレード!」
剣を抜き、白銀の騎士はナワジバールに切り掛かる。激しい火花が飛び散り、ナワジバールは大ダメージを受ける。すると、まゆみ達を縛り上げていた縄は、力を失い、次第に解けて行く。自由になった3人は、ゆうかと胡摩のところに駆け寄り、2人の縄を解く。
「みんな!ファンタジー・フォーメーションよ!」
「はいっ!」
ゆうかと胡摩はツイン・ボンディング・フレアーの構えをする。その更に後ろからホワイトが両手を添える。両脇からはレッドが剣を、ブルーが銃を添える。
「ファンタジー・アタック!」
シバラレンジャー5人から、凄まじい閃光が発せられ、ナワジバールを直撃する。ナワジバールは、木っ端微塵に吹き飛んでしまう。
「お...覚えてらっしゃい!」
捨て台詞を残して、コマンダー・ミキは逃げ帰ってしまった。また、白銀の騎士も何処へと姿を消してしまった。
戦闘が終わり、変身を解いて話込んでいる5人。
「もう、胡摩!駄目じゃない、あたし達を待たないで一人で先走っちゃ。」
「ご...ごめんなさいっ!」