「あ姉さん!やりましたでえ!」
「あん!....分かったから...こ、こっちを早く解いてっ!...ああん!」
「ああ、すんまへん!いま解きまっさあ!」
ウッチーに縄を解かれ、ようやく自由になって一息つくミキ。そして、縛り上げられて転がされている華汝とゆうかのところへ歩み寄る。
「よくもやってくれたわね。たっぷりとお礼をしてあげるから覚悟なさい!」
「ああん!華汝姉ちゃん....」
「がんばって、ゆうか!きっとみんなが来てくれるわ!それまで負けちゃダメ!」
「そううまくいくかしら?...さあ!二人を吊るしてしまいなさい!」
「あらほらサッサー!」
体育器具室、のりこと胡摩はブルマ姿のまま厳しく後ろ手に縛り上げられ、天井から吊り下げられている。ドクターb.bによる責めは終わり、ドクターはもう居ないが、戦闘員が二人見張りとして残っている。
「ううん!...むんっ!....むむむんっ!」
「んーっ!んっ!....むうんっ!...むん!」
懸命にもがくのりこと胡摩だが、縄は一向に緩まない。特製ギャグは口の中にしっかりと張り付いて離れず、更にテープまで貼られているため、変身はできない。耐え難い屈辱感と絶望感が二人を襲っていた。
しばらく、おとなしく見張っていた戦闘員達だが、縛られて懸命にもがくブルマ姿の女子高生二人を見て、どうにも我慢ができなくなりいたずらを始めた。
「んんっ!んーっ!んーっ!」
『いやっ!やめてっ!助けてっ!』
「うぐっ!」
突然!背後から強烈な一撃をもらい、倒れ込む戦闘員達。後ろには、シバラレレッドまゆみが立っていた。
「むうっ!...むむむんっ!」
「大丈夫?のりこ!胡摩!」
まゆみは二人のテープを外し、特製ギャグを口から取り出す。
「あ、ありがとうございます。まゆみさん....」
「さあ!二人とも変身よ!」
「はい!シバラレ・チェンジ!」
激しい光が、のりこと胡摩を包み込む。二人を厳しく縛り上げていた縄はようやく消え去り、二人はシバラレンジャーに変身する。
「華汝とゆうかも捕まっているわ!助けに行くわよ!」
「あ、ちょっと待ってください!」
胡摩は体育器具室の奥に行き、先程見つけた機械を持ってくる。
「これは?」
「機能は分かりませんが、これが今回の事件の原因であることは確かです。」