「えいっ!」
「やあっ!」
「ほほーっ!なんも感じまへんなあ!」
ゆうかと胡摩がさかんにパンチを浴びせるが、ウッチーは全くこたえない。
「二人とも離れて!」
のりこが気功の構えをする。
「ホワイト・気功砲!」
「ほんぎゃ〜っ!」
ホワイトの必殺技に、さしものウッチーも吹き飛ばされてしまう。
「レッド・マイティーソード!」
「おそい、おそい!そんな攻撃じゃあたらへんで!」
「ブルー・イレイザーガン!」
「ふんぎゃあああああっ!」
素早くまゆみの攻撃を交わしたところに、華汝の一撃を受けてヨッシーも跳ね飛ばされてしまう。
「ええい!情けないわね、二人とも!」
「苦戦しているようじゃの。」
いつの間にか、ミキの後ろにドクターb.bが立っていた。
「ドクター?今まで何処に...それより、幻縛界を!」
「分かっておる....幻縛界、発生!」
ドクターb.bは幻縛界発生装置を作動する。
「きゃあああああっ!」
シバラレンジャー達は幻縛界に引き込まれてしまう。幻縛界では彼女達は全ての力を失ってしまうのだ。
「今よ!ウッチー!ヨッシー!」
「へっへー!わかってまっせえ!」
「覚悟しいや!姉ちゃん達!」
力を失ったゆうか達は、たちまちウッチー、ヨッシーに後ろ手に縛り上げられてしまう。
「胡摩!イプシロンよ!」
「はい!」
「そうはさせん!」
突然!ドクターb.bが胡摩の背後に瞬間移動し、彼女の頭にイヤーマッフルの様な装置を被せてしまう。
「な...なんなのこれ?」
「脳波遮断装置じゃ。これでイプシロンとの交信はできんぞ!」
「そ、そんなっ!...イプシロン!...来てっ!イプシロン!」
しかし、イプシロンからの返答は感じられない。
「あん!...だめっ!イプシロンを呼べません!」
「ようし!これで邪魔者は来ない。今度こそあたしの勝ちね!」