「は...蜂..きらい.....」

ゆうか達がバカ騒ぎをしている頃、幻縛城では、3大幹部が激しい討論をしていた。
「白銀の騎士だ!いつもいつもいいところであいつが邪魔をする!奴を倒さずして我らの勝利は無い!」
「でも、ジャルバス将軍?具体的に白銀の騎士を倒す策はあるんですの?」
意地悪そうな含み笑いをしながら、コマンダー・ミキが言葉を返す。ジャルバスはキッと睨み返す。
「策など必要無い!私がこの手で、奴をひねり潰してやる!」
「ほっほっほっ!そううまくいくかの?」
「何っ!私を愚弄するつもりかっ!ドクターb.b!」
「別にそういうつもりではないがの...ならば、証明してみせれば良かろう。」
「言われなくとも、そのつもりだ!....コマンダー・ミキ!シバラレンジャー達を誘い出せ!奴らが危機に陥れば、必ず白銀の騎士は現れる!」
「はい!はい!分かりました将軍様...ウッチー!ヨッシー!行くわよ!」
「あらほらサッサー!」
脇で見ていた、ウッチーとヨッシーが駆け寄って来る。そして、ミキに続いて部屋を出ていこうとする。
『幻縛獣を連れて行くが良い!』
そこまで傍観していた魔王ナーワーがテレパシーで話しかける。そして、一筋の稲光が落ち、幻縛獣キンバングが誕生する。

都市郊外にあるテニスコート、女子大生達がテニスの練習をしている。そこへ突然、一筋の稲光と共に幻縛獣キンバングが現れる。
「きゃああああっ!」
悲鳴を上げて逃げ惑う女子大生達
「キンバグググググググ〜ッ!」
キンバングは体中から無数の縄を出し、逃げようとする女子大生達を片っ端から後ろ手に縛り上げていく。
「あっ!ああん!」
「たっ、たすけてえっ!」
そこへ、ちょっと休憩をしていたのりこが戻ってくる。彼女は大学のサークルでここへテニスの練習に来ていた。
「いけない!変身しなくっちゃっ!」
のりこは両手を背中に組み、自縛装置のスイッチを押す。細い縄が、後ろに回したのりこの両手首に巻き付いていく。のりこは、テニスウェア姿で厳しく後ろ手に縛り上げられる。
「あん!...な、なんか最近かなりきつくなったみたい...だめっ!そんな事言ってる場合じゃないわ!...シバラレ・チェンジ!」
眩い光に包まれ、のりこはシバラレホワイトに変身する。変身したのりこはジャンプしてキンバングの前に降り立つ。
「そこまでよ!」
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