「ようやった!急いでこいつを隠れ家に連れていくんや!」
隠れていたヨッシーが出てきて指示を出す。縛り上げたきみを抱えて、走り出す戦闘員。だが、たまたま通りかかったゆうかに、その光景を見られてしまう。
「?!...ナーワーの戦闘員?...きみっ!」
きみが連れ去られるのを見たゆうかは、戦闘員達の後をつけ始めた。戦闘員達は、町外れの廃墟ビルの中に入って行った。
「ここが連中の隠れ家ね!きみをさらって、いったい何を企んでいるのかしら?」
ゆうかは見つからない様に、ビルの周りから中を覗きこむ。しかし、中は暗くて良く見えない。
「何にしても、きみを助けなくっちゃっ!」
ゆうかは両手を背中で組み、自縛装置のスイッチを押す。細い縄が、後ろ手の手首に絡みつき、ゆうかは後ろ手に縛り上げられてしまう。
「シバラレ・チェンジ!」
激しい光に包まれ、ゆうかはシバラレピンクに変身する。
「きみを盾にとられたら抵抗できないわ!慎重に潜入しなくっちゃっ!」
ゆうかは恐る恐る中へ入っていく。しかし、中には殆ど人の気配が無かった。
「変だわ?確かにこの中に入って行ったはずなのに...」
部屋をひとつひとつ、慎重に探っていくが、きみどころか戦闘員すら見つからない。
1階の捜索が終わり、ゆうかはゆっくりと2階に上がってきた。ひとつ目の部屋を覗きこんでいる時...
「きゃっ!」
突然!ゆうかのお尻に、小さなボールの様な物が当たった。反射的に彼女は両手でお尻を隠す。すると、すかさず投げ縄が飛んできて、ゆうかの手首に絡みつく。ゆうかは後ろ手に縛り上げられてしまった。
「あっ!...しまった!...あんっ!」
「ふっふっふっ!まんまと引っかかったなシバラレピンク!」
隠れていた戦闘員達が姿を現す。
「あん!こんな単純な手に引っかかっちゃうなんて...うっ、うんっ!」
何とか縄を解こうともがくゆうかだが、直ぐには解けそうに無い。そうしている内に、戦闘員の一人がゆうかの両手首を取り、背中の高い位置にねじ上げてしまった。
「あうっ!...あん!」
「へへっ!久しぶりだぜ、この充実感!」
戦闘員は一旦縄を解き、改めてゆうかを縛り直す。両手首を高手小手に厳しく縛り上げ、胸の上下にも縄を掛けていく。
「いやっ!...離してっ!...ああんっ!」
ゆうかは必死に抵抗しようとするが、後ろ手にされてパワーが使えない状態では、戦闘員の力にかなうはずもなかった。結局、されるままに厳しく後ろ手に縛り上げられ、膝、足首もきつく縛られてしまった。更に、天井から吊り下げられた縄を背中に結びつけられ、強引に立たされた姿勢にされてしまった。
「き...きみは何処っ!彼女は離してあげてっ!」
「ほっほほ〜い!ここや、ここ!」