「近寄らないでっ!...ああんっ!」
「むん!...むふうんっ!」
「ちょっと待ちや!」
今にもシバラレンジャー達にいたずらを仕掛けようかとする戦闘員達を、ヨッシーが呼び止める。
「まだ、あと二人残っとる!しっかり作戦を練らんと!」
「え?!...でも、この部屋で待ち伏せてれば、簡単に捕まえられるんじゃ?....」
「油断は禁物や!それに、シバラレレッドは相当頭が切れるさかいな、こいつらと同じ手が通用するかわからへんで!」
「じ、じゃあどうするんで?」
「だから、今考えとるんや!...みな、ちょっとこっち寄りや!」
ヨッシーに呼ばれて、戦闘員達は彼の周りに集まる。そして、全員で何やらこそこそと相談を始める。
『今の内に、何とかしなくっちゃっ!』
ゆうかは懸命にもがく。のりこ、胡摩も同様にもがく。
「うん!...あんっ!」
「んっ!んんっ!...ああん!だめっ!」
どんなにがんばっても、縄は全く緩まなかった。そうしている内に相談が終わり、戦闘員達は再び3人に近づいて来る。
「むっ!むうううううんっ!」
「んっ!んーっ!んーっ!」
のりこも胡摩も、ゆうかの様に猿轡を噛まされてしまった。
「よーし!ほんじゃ、残りの二人が来るまで好きにしててええで!」
「へへっ!やっとお許しが出たぜ!」
「さあ!可愛がってやるぜ!子猫ちゃん達...」
むさぼり付くように、ゆうか達にいたずらを始める戦闘員達。
「むんっ!むふうううんっ!」
「んんっ!むん!むむむむむむんっ!」
「んーっ!んーっ!むん!むふんっ!」
ゆうか達3人の、声にならない叫びが廃墟ビルの中に木霊する。
その時!突然激しい轟音と共に、部屋の隅の簡易幻縛界発生装置の一つが破壊された。
「な...何だっ?!」
驚く戦闘員達。続いて銃声と共に、反対側の隅の装置も破壊された。
「レッド・マイティーソード!」
それと同時に、窓から飛び込んで来たシバラレレッドが、ゆうか達にいたずらをしいる戦闘員達をなぎ倒す。続いて窓から、シバラレブルーも飛びこんで来る。
「ここまでよ!あなた達!」
「こんなみえみえの罠に引っかかるあたし達じゃないわ!」