目次に戻る
「ジャスティ・クラッシュ!」
「暗黒爆裂斬!」
両者の必殺技が激突!激しい爆発が二人を包み込む。
「ど...どっちが勝ったの?」
かたずを呑んで見つめるミキとウッチー。凄まじい爆煙が晴れ、二人の姿が現れる。二人とも、切り抜けた直後の姿勢で微動だにしない。
「うっ...」
先に動いたのは白銀の騎士だった。その場に方膝をつく白銀の騎士。ジャルバスはまだ動かない。しかし、彼の剣はミシミシと音を立てて崩れ去ってしまった。
「お...覚えておれ!白銀の騎士...い、いつか必ず、この借りは返す!」
捨て台詞を残し、激しい稲妻と共に、ジャルバスは姿を消す。
「こ...こっちも退却よ!」
「あらほらサッサー!」
ミキとウッチーも、今度は本当に逃げ出してしまった。
「こ...この屈辱は忘れない!覚えていなさい!シバラレンジャー!白銀の騎士!」
プロフェッサーちょこるもそのまま姿を消してしまった。
「う..ううん..あ..あれ?..ど..どうなってるの?」
ようやく目を覚ましたシバラレンジャー達。いつの間にか、自分達を厳しく縛り上げていたナワナワが無くなり、ジャルバス将軍達も消えている。訳が分からずポカンとするゆうか達であった。

ファンタジー・ベースに帰ってきたゆうか達は、休息室でくつろいでいた。皆、ナワナワの緊縛に耐えるために体力を使い果たし、くたくただった。他の4人は、やっと緊縛地獄から抜け出して、安堵の表情を浮かべていたが、一人ゆうかだけ、何やら思い詰めている様だった。ふと、ゆうかは立ち上がり、まゆみの前に来る。
「ど..どうしたの?ゆうか?」
ゆうかは、そのまままゆみに背中を向け、両手を背中の高い位置で組んだ。
「ごめんなさい...今回もあたしのせいで、みんな縛られて...あんなひどい目に...お仕置して下さい。」
ふっと溜息をついて、まゆみは立ち上がり、優しくゆうかの両手を下へ降ろす。
「今回はゆうかの責任じゃないわ。あんな凄いのが相手じゃ、どんな状況で闘ってもあたし達じゃ勝てなかった...ゆうかが捕まってなくても、簡単に後ろ手に縛り上げられちゃってたわ。」
「そうですよ、ゆうかさん!」
「ゆうか姉さんのせいじゃありません。」
「みんな...ありがとう...」
ゆうかは泣き出してしまう。懸命に宥めるまゆみ、のりこ、胡摩。その時、何とか場の雰囲気を変え様と、華汝がとんでも無い事を言い出す。
「じゃ..じゃあ、今日のお仕置はアミダで決めようか?」
「え?!」
次頁へ
前頁へ