「うん!それについては、あたしも指令も何かあるのかなって感じてるんだけど...それからあとの4人を捜そうって事になったんだけど、しばられて不思議な力を発揮した人達の子孫でしょ。それに、あたしが縛られるのが好きだって事もあって、ひょっとして他の4人も縛られる事が好きなんじゃないかって考えたの。それで、指令はあたしに”縄のファンタジー”のホームページを開かせて、縛られるのが好きな女の子を捜させたの。そしてみんなを捜し当てたってわけ。」
「そうだったんですか...それで、変身後に縛られると力が出ない理由は?」
「うん!それね、実は分からないの。指令の家で見つかった古文書にも、その辺りの記述は全く無くて..」
「そうですか..あ、ところでゆうか姉さん、しばられ人の男性は、女性みたいな力は無かったんですか?」
「それも分からないの。男性の事に関する記述は殆ど無くて...でも、ちゃんとしばられ人にも男性がいたのは確かみたいよ。」
「それはそうですよね。そうでないと他の村の人と...って事も起こらないですもんね。」
「ただ、しばられ人自体、すごく人数は少なかったらしいの。それに、昔からそこに居たわけでは無く、ある時、急に現れたみたいで...」
「急にって...何処から来たんですか?」
「ME指令の予想では...宇宙!」
「う...宇宙人だったんですか?」
「おそらくね!でも、確証は無いけど...」
その時、ドアが勢い良く開いてまゆみが入ってきた。
「ゆうか!胡摩!残念だけど罰は中止!指令がお呼びよ!」
「し、指令が?」
「そう!何でも白銀の騎士様に関する、重大な事実が分かったみたいなの!」
「ええっ?!」
ファンタジー・ベース司令室。ME指令の前に、まゆみ、華汝、のりこ、ゆうか、胡摩が集まっている。
「実は先日、久しぶりに実家に帰って来たんだが、数日前に地震があったらしく、蔵の中がメチャメチャになっていたんだ。それで、片付けようと整理していたところ、”しばられ人”に関する新たな古文書が出て来た。」
「ど..どんな事が書いてあったんですか?」
ゆうかが口を挟む。
「うむ...それがな...」
古文書に書かれていた内容はこうだった。
しばられ人の女性の、美しさに魅せられた者は多く、邪な心を抱く者は後を絶たなかった。ただ、彼女達の不思議な力は村中に知れ渡っており、手を出そうとする者は殆どいなかった。
しかしある時、それれでも手を出そうとする者達が現れた。彼らは、以前しばられ人の女性を襲った者達の情報を念入りに調べ、念密な作戦を練った。しばられ人の女性が姿を変える時、必ず彼女達が身に付けている石が光っている。では、その石が無ければ彼女達は姿を変えられないのではないか?