ギルディオンの体を灼熱の炎が包み込む。巨大な火の鳥と化したギルディオンが、アミネットに体当たりする。激しい火花と共に、その場に崩れ落ちるアミネット。更にギルディオンはシバラレクイーンの周りを旋回し、彼女を絡め取っている網を切断する。
「今だ!シバラレピンク!」
「は..はいっ!」
シバラレクイーンは緊縛剣を構える。
「クイーン・フィニッシュ!」
緊縛剣が光の矢となり、アミネットを直撃する。アミネットは激しい光に包まれ、そのまま消滅してしまう。
「ええい!退却よ!」
「覚えておれ!白銀の騎士!必ず、この借りは返すぞ!」
相変わらずの捨て台詞を残し、ジャルバス達は退却してしまう。白銀の騎士も、そのまま飛び去ろうとする。
「あ..ま..待ってください!」
ゆうかに呼び止められ、白銀の騎士は足を止める。
「あ..き、今日も、危ないところを、ありがとうございました....し..白銀の騎士様?あ..あなたも、あたし達と同じ、しばられ人の子孫なんですか?」
「.......そうだ!.....」
ゆうか達にどよめきが起る。
「そ..それで今迄、あたし達を助けてくださったんですね....でも、白銀の騎士様は、どうやって変身なさるんですか?」
「それは....今は言えない!」
「あ...あなたは一体..誰なんですか?」
「今は、何も言えない......また会おう!」
「あっ!ま..待ってっ!」
白銀の騎士はゆうかの制止を振り切り、光の玉となって彼方へ消えてしまった。ゆうかは、白銀の騎士が消えた彼方を、いつまでも見つめていた。
『一体、あなたは誰なんですか...何か、昔から知っている人のような、そんな感じがするんだけど.......』
ファンタジー・ベースに戻ってきたゆうか達は、再びME指令と白銀の騎士について話し合った。しかし、結局”白銀の騎士はしばられ人の子孫の男性”という事以外は、何も判らず仕舞いだった。そして、いよいよお仕置タイムがやって来た。
「さて、今日のお仕置だけど....」
「アミネットに、一番たくさん縛られた人でしょう!」
「じゃあ、やっぱりゆうかさんね!」
「ええ〜っ!」
「やっぱり、ゆうか姉さんはいつも縛られる運命にあるんですね!」
殆ど、1日中縛られているゆうかであった。