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その時、まゆみの縄がはらりと解け、まゆみは手刀を構えてMEに飛び掛る。
「指令!ごめんなさい!」
MEの異常に気付いていたまゆみは、こっそりナイフを隠し持っていて、隙を見て縄を切ったのだ。しかし、手刀がMEを捕らえる寸前で....
「ラビ子ボンバー!」
「きゃああああああっ!」
突如現れたラビ子に、まゆみは跳ね飛ばされ、壁に激突してしまう。MEは、素早く倒れこんだまゆみの背後に回り込み、彼女の両手を後ろ手にねじ上げてしまう。
「ああっ!あんっ!」
「まゆみっ!」
「あん!まゆ姉ちゃん!」
MEはまゆみを高手小手に厳しく縛り上げていく。
「さすがだなまゆみ、しかし、お前がこの様な行動に出る事は、ちゃんと計算済みだ!」
「いやっ!やめて下さいっ!...指令!正気に戻って....ああんっ!」
(今の内に、この縄を解かなくっちゃっ!)
MEが、まゆみを縛るのに気を取られている隙に、まゆみの使ったナイフで縄を切ろうとする華汝。しかし、いち早く、ラビ子がナイフを踏みつけてしまった。
「ああん!...だめっ!」
「ラビ子!そいつらが逃げないよう、しっかりと見張っていてくれよ。」
MEはまゆみの手首と胸を縛り終え、膝を縛り始めている。ゆうか達は、ラビ子に監視され、身動きが取れなかった。
(ああん!どうしたらいいの?指令がナーワーに操られちゃうなんて..何とかしなくっちゃっ!...)

桜は、地下のトレーニングルームの手前まで来ていた。メインコンピュータから、ME達がナーワー帝国と闘っている事、ゆうか達が”しばられ人”と呼ばれる、異星人と思われる人達の子孫で、後ろ手に縛り上げられる事によりシバラレンジャーに変身できる事、白銀の騎士の事など全てを知ってしまった。ME達は必死に悪と闘っている。自分にも何か協力できる事はないか?そう思って桜は、メインコンピュータでME達が地下に居るのを見つけ、地下室まで降りて来たのだ。
なんとなく中の異様な雰囲気を察知した桜は、脇にある小さな窓から、そおっと中を覗いて見た。そして、愕然とした。変身して、シバラレンジャーとなったゆうか達が、5人とも厳しく後ろ手に縛り上げられ、部屋の中央に転がされているのだ。そして、その脇に、冷たい笑みを浮かべたMEが立っているのだ。
(お兄ちゃん?!...な..何をやっているの?何でお兄ちゃんがゆうかさん達を縛り上げているの?)
ゆうか達は、先程よりもずっと背中高くに手首をねじ上げられ、がっちりと後ろ手高手小手に縛り直されていた。胸の上下にもしっかり縄が掛けられ、膝、足首も厳しく縛り上げられていた。更にこぶ付きの縄を、股や体の感じ易い部分に掛けられていた。MEの縛りのテクニックは相当な物で、ゆうか達が少しでも体を動かそう物なら、激しい刺激が体の感じ易い部分に掛かる様に縛り上げられていた。
「あっ!...あんっ!...は..はああああああんっ!」
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