「あっ!あっ!あはああああああああああんっ!」
「はうっ!はんっ!はあああああああああんっ!」
本当に楽しそうに、ミキは何度も縄を引く。その度に、ゆうか達は悶え、喘ぎ声を上げ続ける。ミキにいい様に弄ばれても、MEにより完璧なまでに厳しく後ろ手高手小手に縛り上げられ、ここに来るまでの責めで精も根も尽き果てているシバラレンジャー達には、もうどうすることもできなかった。
「?!」
その時、凄まじい勢いでミキ達に向かってくるマシンがあった。超次元高速マシン・イプシロンである。
「ば..バカな!」
驚くME。イプシロンは猛スピードでコマンダー・ミキ達に体当たりする。
「きゃあああああああっ!」
大きく跳ね飛ばされる、ミキや戦闘員達。イプシロンは方向転換をして、ゆうか達の真横のMEの眼前に止まる。素早く、ひとつの影がイプシロンから飛び降り、呆然としているMEの首筋の後ろに手刀を浴びせる。
「うっ!.......」
「ごめん!お兄ちゃん!」
MEは気を失い、その場に倒れ込んでしまう。そして、そこに立っていたのは、紫色のレオタードスーツに身を包んだ一人の女戦士であった。
「あ..あん.....あ..あなた..は....はあんっ!....」
「な...何者だっ!おまえはっ!」
驚愕するゆうか達、そしてミキ達。颯爽と現れたその女戦士は、高らかに名乗りを上げる。
「北風のラベンダー!シバラレバイオレット!」
「し...しばら..れ..ば...ばいお..れっと?....はあんっ....」
「な...なんですってっ?!...し..シバラレンジャーが...も..もう一人?!」
シバラレンジャーに6人目がいるなどと、そんな話はミキ達は知らない。当然ゆうか達も知る筈も無く、再び彼女達は驚いて戸惑う。そこに間髪を入れず、桜は攻撃を仕掛ける。
「イプシロン・レーザー!!」
「きゃあああああああああっ!!」
本来、イプシロンを操縦できるのは胡摩だけである。しかし桜は、MEの携帯用コントローラを持ち出し、イプシロンを操作していた。イプシロン・レーザーが、ナーワー陣営をかき乱す。その隙をついて、桜はゆうか達の側に駆け寄る。
「大丈夫ですか?ゆうかさん!直ぐ、縄を解きますから...」
「はあ...あんっ!...あ..あなた...さ..さくら..ちゃん?...」
厳しい戒めに身を捩りながら、やっとの思いで言葉を搾り出すゆうか。
「はい!...あ、あたしも、ゆうかさん達と一緒に戦います!」
「..あ..あなたも...し..ばられ..ひと..の..しそん..だった..の...はんっ!」
桜に縄を解いてもらい、ようやく厳しい戒めから開放されるゆうか達。しかし、激しい責めに晒され、気力・体力共に消耗した彼女達にはもう戦う力は残っていなかった。
「..はあ.....んっ......」