「桜ちゃんに免じて、今日は許してあげようか....」
「そうね....最後は助けてもらったしね。」
「あ...ありがとうございます!」
「じゃあ、代わりにゆうかをお仕置しようか!」
「ええっ?!」
突然の華汝の一言に、驚愕するゆうか。
「だって、指令の変貌に気が付きながら、何にもしないでのこのこ基地まで帰って来たでしょ。」
「そんなあ、あんなのどうしようもないよお.....た..助けて!桜ちゃん!」
しかし、桜は急にウキウキしだして、のりこに話し掛けている。
「お仕置って、どんな事をするんですか?」
「まず、厳しく後ろ手に縛り上げて...それから.....」
呆然とするゆうかの両手首を、胡摩が厳しく後ろ手にねじ上げる。
「あっ!あんっ!...やめてっ!...ゆるしてっ!」
「ゆうか姉さん!あきらめて、おとなしく後ろ手に縛られなさいっ!」
「ああん!なんで〜....なんであたしをお仕置する時だけ、みんな意気統合するの〜!」
あわれ、ゆうかは今日もまた、厳しく後ろ手に縛り上げられ、皆にお仕置をされてしまうのであった。
一方幻縛城では、例によって、厳しく縛り上げられたコマンダー・ミキが、天井から吊り下げられていた。
「ああん!お許し下さい....ナーワーさまあ...はあんっ!」
今日は、色っぽく許しを乞うが、当然許してもらえるわけが無かった。
「今日のお仕置マシンは、これじゃ!」
ドクターb.bは小さな木箱を取り出し、それを開ける。中から、数匹の蚊が飛び出てくる。いや、正確に言うと、蚊型の超小型ロボットだった。
「な...何なの?これ?」
何か、拍子抜けした様な表情ををするミキ。蚊型ロボットはミキの体に止まり、何箇所か刺して血を吸った。しかし、実物の蚊と同様に痛みなど感じない。
(こ...これがお仕置?何にも感じないけど.....)
そう思ったのは、最初の内だけだった。徐々に、ミキの体に、猛烈なかゆみが襲いかかって来た。
「ああん!...か..かゆい...あんっ!あんっ!」
蚊型ロボットに刺された箇所が、猛烈なかゆみを引き起こす。しかし、厳しく後ろ手高手小手に縛り上げられているミキは、かゆくても掻く事ができない。
「あんっ!...やっ!...はああんっ!...だれかっ!...はんっ!あはんっ!」
たまらず、体をくねらせるミキ。だが、かゆみは増す一方で、どうすることもできない。
「ああんっ!...たすけて...あんっ!はあんっ!....お..覚えてらっしゃい!シバラレンジャー...あはあんっ!..つ..次こそは....はあああああああんっ!」
コマンダー・ミキのお仕置は....ではなく、ナーワーの挑戦は続く。負けるなゆうか!がんばれ!緊縛戦隊シバラレンジャー!
( おしまい )