しかし、二人に襲い掛かった戦闘員達は、たちまち二人にノックアウトされてしまった。
「え?...あたし達の力がどうかした?」
「ば...ばかな...どうして?」
「ブルー・イレイザーガン!」
驚くミキ達の横から、イレイザーガンが乱射され、数人の戦闘員が倒される。その後ろから、シバラレブルー華汝が現れる。
「おあいにく様、簡易幻縛界発生装置なら、あたしが破壊したわ!こんな見え見えの罠の中に、何の対策も立てないで入って来ると思ってたの?」
「お...おのれ〜っ....」
のりこ、桜、華汝によって、次々と倒されていく戦闘員達。徐々に、追い込まれて行くコマンダー・ミキ。だが、ミキはそこで不適に笑う。
「ふふふっ...そこまでよ!あれを見なさい!」
壁に掛けてある、シバラレンジャー6人が連縛されている絵が、突然二つに割れ、扉の様に開く。そして、その中から、厳しく後ろ手に縛り上げられ、猿轡を噛まされたシバラレピンクゆうかと、シバラレイエロー胡摩が引き出されて来る。二人は戦闘員に縄尻を掴まれ、首筋に剣を突き立てられていた。
「ゆうか!...胡摩!」
「むふうんっ!むんっ!むうんっ!」
「むーっ!むーっ!むむむむんっ!」
「ふふふっ...二人が可愛かったら、三人ともおとなしく縛られなさい!」
華汝、のりこ、桜の動きが止まる。ゆうかと胡摩を人質に取られては、闘う事ができない。
「ふふっ、いい子ね...さあっ!三人とも、後ろを向いて両手を背中で組むのよ!」
「か..華汝さん...」
「だめっ!...言う事を聞くしかないわ...」
華汝は、ミキに背中を向け、おずおずと両手を後ろに回し、背中の高い位置で組む。のりこと桜も、これに続き、後ろを向いて両手を背中で組んだ。
「ほほほっ、いい格好ね!さあ、三人を厳しく縛り上げなさい!」
「キーッ!」
縄を持った戦闘員たちが、後ろ手でうつむいている華汝、のりこ、桜に迫る。
「むむんっ!むーっ!んんっ!」
「むん!むん!むむむむんっ!」
ゆうかと胡摩が、懸命にもがいて、くぐもった叫び声を上げる。しかし、既に厳しく後ろ手に縛り上げられている彼女たちには、どうすることもできない。戦闘員の縄が、華汝達の後ろ手に掛かろうとしたその時!
「レッド・マイティーソード!」
突如、背後から現れたシバラレレッドまゆみに、ゆうかと胡摩を捕まえていた戦闘員は倒されてしまう。