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「ラビ子!全エネルギー開放!」
「ラジャー!」
MEの掛け声と共に、ラビ子の縄が弾け飛ぶ。そして、ラビ子はJR−1の渾身の一撃を、難無く受け止めてしまう。
「な...ば..馬鹿な?!」
ラビ子が普段縛られているのは、決してMEの趣味というだけでは無い。余分なエネルギーの消費と制御し切れない力を抑える為でもあるのだ。全てのエネルギーを解放したラビ子は、シバラレンジャー達をも凌駕する程の強大な力を発揮する事ができる。但し、フルパワーで活動できるのは、わずか1分間の間だけである。
「ラビ子・ギャラクティカクラーッシュ!」
次の瞬間、ラビ子は体ごとJR−1に突進する。そして、JR−1の体に大きな風穴を空けて突き抜ける。
「GI...GIGIGI....」
断末魔の機械音を残し、JR−1はその場に倒れて機能を停止してしまう。
「す..すごい....」
始めて見る、フルパワーのラビ子の勇姿に、桜は唯々感心するばかりだった。
「ま...負けたわ....」
さしもの冴子も、がっくりと膝をついてうな垂れてしまう。こうして、事件は解決した。

村中大騒ぎになった神隠し事件も終わり、MEは当初の予定通り、桜の実家の蔵の中で、しばられ人に関する資料が無いか探していた。しかし、探しているのはME一人で、桜の姿が見当たらない。すると....
「んっ!....んふううんっ!...あん!....はああああんっ!」
姿は見えないが、何処からか桜の喘ぎ声が聞こえてくる。よく聞くと、声は上の方から聞こえてくる。そっと上に目をやると.....
「あはああああんっ!....あっ!あんっ!....ふううううんっ!」
何と厳しく後ろ手に縛り上げられた桜が、天井から吊り下げられている。その手は、背中の相当高い位置までねじ上げられ、胸の上下に掛けた縄と後ろでがっちりと結ばれている。膝と足首も厳しく縛られているが、それだけでは無かった。股を含め、体のあちこちの感じ易いところに、こぶ付きの縄が掛けられている。それらは、MEの縛りの高等テクニックで、常に桜に刺激を与えつづける様に縛り付けられていた。絶え間無く性感帯を刺激され、桜は激しく悶え喘いでいた。
「あふうううううんっ!...お..お兄ちゃん...も..もう許してっ!...あん!あんっ!」
「だめだ!勝手な行動をとって、俺が間に合わなかったら、どうするつもりだったんだ!..それに、シバラレンジャーに成った事で、お前は最近ちょっと天狗になっていた。そこで、しばらく反省するんだ!」
「はあんっ!ご..ごめんなさい..も..もう勝手な事はしません..あんっ!お願い...ああんっ!」
ペンダントは、MEに取り上げられている為、変身して逃げ出す事はできない。桜は、必死に悶えながら、MEに許しを乞うしかなかった。薄暗い蔵の中に、桜の喘ぎ声が、いつまでも、いつまでも木霊しているのだった。
                                      ( おしまい )
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