spl2-1

１月１日。ゆうか達シバラレンジャー一同は、皆自分のカラーの綺麗な振袖姿で、年始の挨拶にとファンタジーベースに集まっていた。ＭＥ指令に挨拶を済ませた後、皆で”カルタ取り大会”をやろうという話になり、ファンタジーベースの和室（何でそんな物があるんだろう？）に移ってカルタ取り大会を始めた。
読み手は、ＭＥ指令が務めた。白熱したカルタ争奪戦が展開され、残り３枚というところになって、トップはまゆみ。１枚差で華汝が２位。更に１枚差で、のりこ、胡摩、桜が並んで３位。ゆうかはトップと３枚差で、最下位に甘んじていた。しかし、まだ全員にトップの可能性が残されていた。
「はいっ！」
「あ～っ！ゆうかさんお手つき！」
「えっ？．．．きゃっ！しまったっ！」
「ふふっ！残念ねゆうか！さあ、手を後ろに回して！」
特別ルールで、お手つきをすると、その後３回の間後ろ手に縛られてしまうのである。
「ああん！華汝姉ちゃんゆるしてっ！」
「だめよっ！さあ、おとなしく縛られなさいっ！」
「あっ．．．あんっ！」
後ろに回したゆうかの両手首を、華汝が厳しく縛り上げる。
「これで、ゆうかの最下位が決定したわね！」
「どんなお仕置きをしてあげようかしら？」
これも特別ルールで、最下位の者はみんなからお仕置きされてしまうのである。
「ああん！元旦からお仕置きだなんて．．．．」
とその時、凄まじい勢いで警報が鳴り響いた。
「な．．．何だ？！」
『指令！街ニナーワーノ幻縛獣ガ現レ、巨大ナ締メ飾リヲ作ッテ暴レテイマス！』
臨時オペレータのラビ子からの通信が入る。
「巨大な締め飾りを作ってる？．．．．別に、悪い事じゃ無いんじゃないか？．．．．」
『ソノ締メ飾リノシメ縄ニ、街ノ女性達ガ縛リツケラレテイマス．．．．』
「な．．．何だって？！．．．」
「指令！」
「うむ！シバラレンジャー、出動だ！」
「はいっ！シバラレチェンジ！」
既に後ろ手に縛り上げられていたゆうかが、いち早くシバラレピンクに変身する。まゆみ達も、直ぐに自縛装置を後ろ手に持ち、そのスイッチを押す。色とりどりの振袖姿の女の子達が、次々と後ろ手に縛り上げられていく。そして、シバラレンジャーに変身する。