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バクローは、そのまますたすたと部屋を出ていってしまう。ツサカとミッキも後に続く。そして、センノウンに引き連れられ、子供達も部屋を出て行く。またしてもユーカは、厳しく後ろ手に縛り上げられたまま、一人部屋に取り残されてしまう。
「むーっ!むんっ!...むふうううううんっ!むーんっ!」
ユーカのくぐもった叫び声が、いつまでも部屋の中に木霊していた。

レイコは、再び厳しく後ろ手に縛り上げられ、独房の中に入れられていた。
「はあああんっ!...あっ!あんっ!....あはああああんっ!」
レイコは盛んに悶え喘いでいた。少し暴れた罰として、今度は股などの感じ易いところに、こぶ付きの縄を掛けられていたからである。もがけばもがくほど、それらはきつく締め付けられ、レイコの性感帯を刺激していた。先程超能力を使ってしまったため、もう縄抜けはできない。もっとも、緊縛ガスを吸ってしまった状態では、どちらにしても縄抜け能力は使えないのだが....
「あん!...こ..このままじゃ...な..なんとか、デルビルにこの場所を知らせなくちゃ....はあんっ!」
レイコには、もうひとつ超能力があった。それは、テレパシー能力である。これは、縄抜けと違い回数制限は無い。それに、体を使わないので、緊縛ガスを吸っていても問題無く使える。だが、今の様な状況下で使うと、非常に大きなリスクがあった。
(迷っている場合じゃ無いわ!早くしないと、子供達が....)
レイコはテレパシーを使う決意をする。再び目を閉じ、精神を集中させる。
『デルビル!助けてっ!デルビル!...バクーに捕まって、縛られてどうする事もできないの!...○○山の中腹の洞窟がアジトの入口よ!早く来てっ!』

レイコを捜して、ジープを走らせていたデルビルは、このテレパシーをキャッチする。
「レイコか?...分かった、直ぐ行く!もう少しの辛抱だ!」
デルビルはジープを180度ターンさせ、○○山に向けて走り出した。

一方、テレパシーを送り終わったレイコは、先程よりも激しく、悶え喘いでいた。
「あはあああああんっ!あんっ!ああああああんっ!...はんっ!はあんっ!あっ!あああああああああああんっ!」
レイコはテレパシーを送るために、極限まで精神力を高める。その際に、精神力だけではなく、触覚も急激に高まってしまうのだ。普段の状態なら特に問題は無いのだが、この様に厳しく縛られ、性感帯を刺激され続けている時は、その刺激が何倍にも増幅されてしまうのだ。
「はああああんっ!..で..デルビル...早く来てっ!あんっ!...あはああんっ!あん!あんっ!」
しばらくして、独房のドアが開き、ツサカとミッキが入って来た。
「ふふっ、大分応えた様ね!でも、お仕置はまだまだこれからよ!」
「ふうううんっ!...な..なにを...あっ!はああああんっ!」
レイコはかなり感じてしまっていて、まともに喋る事ができなかった。
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