「んふうんっ!...た....たすけて...あん!...だ..だれか....はうん!はあんっ!」
「あん!ゆ...ゆうか...ねえさ....あんっ!あはああああああんっ!」
「あんっ!こ...胡摩ちゃんっ!....はん!...が..がんばって...あん!あんっ!」
「ああん!ま...まだなの?...はうんっ!...お...お兄ちゃん...んふううううんっ!」
結局、MEが沢山のプレゼントを抱えて帰ってくるのは、それから1時間以上後の事だった。ナワナワの寿命は以外に短く、30分程でその活動を停止したが、その間ゆうか達は、絶え間無い厳しい責めに晒されるのであった。
( おしまい )
( おまけ )
ゆうか達がクリスマスパーティーの準備で浮かれている頃、幻縛城のトレーニングルームでは、コマンダー・ミキの指導の元、コマンダー・ミキ親衛隊が猛特訓を行っていた。悪の帝国には、クリスマスも正月も関係無いのだ。
「えええええいっ!」
「やあああああっ!」
隊長のサトミを始めとする10人の隊員達は、自分達目掛けて絶え間無く飛んで来る円盤を、盛んにムチで打ち落としていた。少し離れたところで、腕を組んでミキがその様子を伺っている。
「きゃああっ!」
隊員のひとり、クミが、円盤を打ち落とし損ねて体に当ててしまい、その場に蹲る。
「何やってんの!クミッ!そんなことじゃ、いつまで経ってもシバラレンジャーには勝てないわよっ!」
「は...はいっ!申し訳ありませんっ!」
ミキに叱咤され、クミは直ぐに起き上がって訓練を再開する。しばらくして、数分間の休憩時間となる。
「大丈夫?クミ?」
「は...はいっ!すみません隊長....」
サトミが、先程円盤の直撃を受けたクミの体を気遣う。クミは、大分痛かったが、心配掛けまいと笑顔で返す。
「ミキ様!!」
そこへ、ちょっと部屋を出ていた隊員のひとりが戻って来る。その手には、大きなリボンの付いた箱が乗っている。
「ん?......何?それは.......」
「はい、亜空間配送で届いていました。ミキ様宛てに......」
ミキは、怪訝そうにその箱を見詰める。差出人の名前は記されていない。
「何かしら?何であたしに???」
「クリスマスプレゼントでは無いでしょうか?」
「クリスマス???.....何?それ?」