気が付くと、ツカサはゆうかが吊るされている街灯の、直ぐ隣の街灯の脇に立っている。そしてその街灯には、ゆうかと同じ様に、厳しく後ろ手に縛り上げられた胡摩が逆さ吊りにされていた。
「はああんっ!...こ..胡摩ちゃんっ!」
「ゆ..ゆうか姉さん!..あん!あんっ!」
二人共、つらそうに喘ぎ声を上げながら、懸命にもがいている。
「バイオレット・ソーサー!」
桜が、ソーサーを投げつける。ツカサにではなく、ゆうかと胡摩を吊り下げている縄に向かって。
「あまいっ!」
しかし、ソーサーは、寸前で飛んできたムチに叩き落されてしまう。
「あたしも居ることを、忘れてもらっては困るわ!」
ミキが、不敵に笑いながら顔を出す。
「くっ!....あれ?..シバラレブラックが...」
気が付くと、ツカサの姿が消えている。
「ここよ!」
「あっ!...あんっ!」
ツカサは、既に桜の背後に来ていて、彼女の両手首を厳しく背中の高い位置までねじ上げてしまった。
「桜っ!」
「このおおっ!」
まゆみと華汝が、一斉にとびかかるが、やっぱり簡単に交わされてしまい。桜も厳しく後ろ手に縛り上げられ、街灯に逆さ吊りにされてしまった。
「あはあああんっ!...あんっ!はんっ!」
ひとり、またひとりと縛り上げられ、吊るされていくシバラレンジャー達。
「ああん、だめっ!このままじゃ、みんな逆さ吊りにされちゃうわ...」
「な...なんとかしなくっちゃっ!」
「でも、彼女のスピードには、全然追いつけない....」
更に、超スピードでまゆみ達を翻弄するツカサ。まゆみ達も懸命に抵抗したが、結局ツカサの動きを捕らえる事が出来ず、まゆみ、華汝、のりこも、厳しく後ろ手に縛り上げられ、街灯から逆さ吊りにされてしまった。
「あん!..だめっ!..はあああああんっ!」
「ううんっ!...あ..あんっ!あふうんっ!」
「あんっ!...な..なんとかしなくっちゃっ!..あん!」
「ああんっ!なんか...な..縄がきつくなった..みたい..あんっ!あんっ!」
「あん!..ほんとに...あんっ!..いたっ!...あふうんっ!」
「はんっ!..これ..どんどん締まっていきます..あっ!はああああんっ!」
目の前では、腕組をしたツカサとミキが、嬉しそうに悶えるゆうか達を眺めている。
「そうよ!そのツカサ吊りはね、もがけばもがくほど縄が締まっていくの!縄抜けは、絶対不可能!苦しみたくなければ、じっとしている事ね....」