そう言いながら、ツカサは意地悪そうなうすら笑みを浮かべ、話を続ける。

「でも、そんな事できるわけ無いわよねえ。じっとしてるって事は、永久に縛られたままでいるって事だもの。ずっと悪人に縛り上げられたままなんて、正義の味方として、こんな屈辱にはたえられないでしょ...ほほほほほっ!」
高笑いをするツカサ。ミキも一緒に笑っている。喘ぎ、悶えながら、締め付ける縄の痛みと、激しい屈辱感と懸命に闘うゆうか達。しかし、ツカサの言う通り、縄はきつく締まっていく一方で、全く緩む事は無かった。
「ああんっ!..このままじゃ...あん!..あっ!あはああああああんっ!」
ツカサの言う様に、もがけばもがくほど縄は締まり、彼女達を厳しく締め上げていく。しかし、じっとしていても、縄は絶対に解ける事は無い。どんなに可能性が乏しくても、必死にもがくしか、ゆうか達に術はないのだ。
「ああ..はあんっ!...あんっ!あんっ!...あふううんっ!」
「あんっ!...こ..胡摩っ!....イプシロンよっ!..はんっ!」
「は..はいっ!...あん!..い..イプシロン!..来てっ!..あんっ!」
ファンタジーベースから、超次元高速マシン・イプシロンが発進する。イプシロンは、電光石火の如く、シバラレンジャー達が逆さ吊りにされている現場に到着する。
「きゃっ!」
「きゃあああああっ!」
猛スピードで突進してくるイプシロンを、必死に交わすシバラレブラックとコマンダー・ミキ。しかし、大きくバランスを崩し、その場に倒れ込んでしまう。
「グウエエエエエエエエエッ!」
ボーッと立っていたナゲナンワーだけが、またしても激しく跳ね飛ばされてしまう。イプシロンは突っ切った所で向きを変え、まだ起きあがれないツカサとミキに向かって突進してくる。しかしその時、ツカサとミキの前に稲光が落ち、ジャルバス将軍が現れる。
「ぬうおおおおおおおおっ!」
ジャルバス将軍は、暗黒剣で向かってくるイプシロンに切りつける。激しい火花が飛び散り、イプシロンはその場に倒され、機能を停止してしまう。
「あっ!...あんっ!...イプシロン...はあんっ!」
「残念だったな!これでもう手駒はあるまい!」
勝ち誇るジャルバス。ツカサとミキも、ようやく立ちあがる。
「ちょっと、おいたが過ぎるわ....まだ、お仕置が足らない様ね!」
そう言ってツカサは、厳しく縛り上げられているゆうか達に、更に、こぶ付きの股縄を掛けてしまう。この股縄も、もがけばもがくほど、こぶが急所に食い込んでいく。
「あはああああんっ!...あんっ!あんっ!はああああああんっ!」
「あん!..ゆるして...はんっ!あはああああああああんっ!」
その光景を見下ろせる建物の屋上に、ドクターb.bとヒロシがテレポートしてくる。
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