「ふむ...そろそろかの?....」
ドクターb.bがつぶやく。ヒロシは、ただ無言で立っている。
「あはあああんっ!...も..もうだめ...ああんっ!あんっ!あんっ!」
「あん!ま...負けちゃだめ!..が..がんばるのよ!みんな...ああんっ!」
ただ々、悶え、喘ぐ事しかできないゆうか達。彼女達を後ろ手に縛り上げる縄は、どんどん、どんどん彼女達を、厳しく締め上げていく。
「あん!...た..たすけてっ!...し..白銀の騎士...さま...あはああああんっ!」
その時、ゆうかの叫びに答える様に、彼方から銀色に輝く光が飛来し、ジャルバス達を跳ね飛ばす。
「ぐわあああっ!」
「きゃあああっ!」
光は、ゆうか達の前に降り立ち、銀色のバトルプロテクターに身を包んだ、一人の戦士へと姿を変える。
「逆境の中にあっても、決して諦めず、正義を貫く誇り高き花六輪!その花を踏みにじる悪党ども!この白銀の騎士が許しはしない!」
「はあああんっ!..き..来てくれたんですね..白銀の騎士様....あはあああんっ!」
「ふん!あなたが噂の白銀の騎士?このあたしのスピードについて来られるかしら?」
そう言うとツカサは、超スピードで移動し、白銀の騎士の背後に現れる。
「取った!」
「あまいっ!」
背後から手刀を浴びせようとしたツカサの手を、振り向きもせず受け止める白銀の騎士。
「むんっ!」
「きゃあああああっ!」
白銀の騎士は、そのままツカサを投げ飛ばしてしまう。遥か前方の、地面に叩きつけられてしまうツカサ。
「あ...いたたっ...」
「ジャスティ・ロープ!」
白銀の騎士の左手から、光のロープが発せられ、ツカサの体に絡み付く。
「ああっ!あはあああんっ!」
ツカサは光のロープで、厳しく後ろ手に縛り上げれてしまった。胸の上下、膝、足首にもしっかりとロープが掛かっている。やがてロープの光が消え、普通の縄となってツカサを厳しく縛り上げていた。
「ああん!だめっ!動けない...ああんっ!」
ツカサもシバラレンジャーであるため、後ろ手に縛り上げられてしまうと、力を使えなくなってしまうのだ。
「今度はあたしが相手よ!」
コマンダー・ミキのムチが、白銀の騎士を襲う。
「むんっ!」
しかし、ムチはあっさり受けとめられ、逆にムチごと振り回されてしまう。
「きゃあああああああっ!」
そして、縛られたツカサの横に投げ飛ばされてしまう。