後ろ手にされた体を捩じらせ、首を後方に向ける胡摩。それより早く、ゆうかが敵の名を叫ぶ。
「し....シバラレブラック......あん!....つ.....ツカサ?!.....はんっ!」
ブラックのレオタードスーツに網タイツと黒のブーツ、こちらもバイザー主体の簡易マスクを付けた長い黒髪の女戦士が、胡摩を厳しく後ろ手に捩じ上げていた。
「ふふふふふふっ........お久しぶりね!シバラレピンク、それにシバラレイエローちゃん!」
「あん!離してっ!......んっ!....あんっ!」
胡摩は懸命に後ろ手から逃れようと暴れるが、どうにもならない。元々ツカサとは天と地ほどの力の差があるのに加えて、後ろ手にされてシバラレンジャーの力が使えないのだ。逃れられる訳が無い。
「さあ、あなたも吊るしてあげる!」
そう言うと、ツカサは再び猛スピードで動き出す。胡摩も一緒に黒い影となって、ゆうかの吊るされている枝を数回回る。その後影は、広場の中央で再びツカサの姿に戻る。そして胡摩は...........
「あはん!.......んふっ!....ゆ....ゆうか姉さん......はあんっ!」
「あん!こ.....胡摩ちゃん!........んっ!ふうんっ!......あんっ!」
ゆうかの横に、ゆうかと同じ様に縛り上げられ、吊るされてしまった。
「ふふふふふっ.........いい格好ね、あなた達!.......本当に、あなた達って惨めに縛り上げられるのがお似合いね!ほほほほほほほほっ!」
夜の闇に、ツカサの甲高い笑い声が響き渡る。
「んふうううんっ!ふうんっ!んんんんんんっ!んふっ!」
「んっ!んっ!んんんんんんんんんっ!ふうんっ!」
木に縛り付けられた、レイコとユリが盛んに体を捩って悶え呻く。しかし、彼女達を縛り上げる縄は全く緩まず、猿轡の為叫びは全く声にならなかった。
三度、ゆうか達の前に現れたシバラレブラック・ツカサその超スピードと卓越した緊縛術の前に、あえなく縛り上げられてツカサ吊りにされてしまったゆうかと胡摩。果たして二人の運命は?そして同様に捕らわれの身のレイコとユリは?また、その二人でも敵わなかった、新登場の女宇宙海賊、キョウミとユウミの実力は?................ところで、コマンダー・ミキ達は、一体どうなったのであろうか?
( つづく )