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「きゃああああああああっ!」
「あああああああああんっ!」
「はああああああんっ!」
「きゃううううううんっ!」
4人とも簡単に攻撃を交わされ、逆に派手に跳ね飛ばされてしまった。
「まゆみ!」
「ゆうかさんっ!胡摩っ!」
「さなえ姉ちゃんっ!」
慌てて、華汝達はゆうか達の元へ駆け寄って、彼女達を助け起こす。
「だ....大丈夫?」
「え....ええ、な.....何とか.....」
立ち上がることはできたが、もう戦意は喪失し掛かっていた。あまりにもレベルが違いすぎる。このままでは、どうがんばっても勝てるとは思えない。そんなゆうか達に向かって、ツカサ達は並んでゆっくりと歩み寄って来る。
「ふふふふふっ........もうおしまいかしら?......じゃあ、ちょっと早いけど、もう縛り上げちゃおうかしら?」
相変わらず、余裕の笑みを浮かべ続ける、ツカサ、キョウミ、ユウミ。ゆうか達は、少しずつ後ずさりしていくが、直ぐに木にぶつかって逃げ道を失ってしまう。
「こ....こうなったら、もうファンタジー・アタックしか無いわっ!」
「で....でも、彼女達のスピードじゃ簡単に交わされちゃうんじゃ......」
「このままじゃ、どっちみち縛られちゃう!いちかばちかよっ!」
意を決し、ファンタジー・フォーメーションを組む正義のシバラレンジャー7人。一応交わされないように、華汝が挑発を入れる。
「あんた達、ずいぶん偉そうな事言ってたけど、あたし達の必殺技をまともに受ける勇気までは無いでしょ!避けるなら避けてみなさいっ!」
この挑発に、意外な事にツカサは乗って来た。
「ふん!.....いいわ!見え見えの挑発だけど乗ってあげる!......撃ちなさいっ!」
ツカサは、腰に手を当ててその場にどっしと構える。キョウミとユウミも、その横に同じ格好で立つ。
「行くわよっ!ファンタジー・アタック!!」
7人の重ね合わせた手から、凄まじい光の塊が放たれる。それは一直線にツカサ、キョウミ、ユウミに向かって行く。
「ふん!.....行くわよ!キョウミ!ユウミ!」
「はい!お姉さま!!」
ツカサは右手を前に翳す。キョウミとユウミも右手を出し、ツカサの手に重ねる。
「デンジャラス・アタック!!」
3人の重ね合わせた手からは、何と闇の塊が放たれた。それは瞬く間にファンタジー・アタックの光を飲み込み、そのまま一気にゆうか達に迫る。
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