「きゃああああああああああああああっ!」
剣一振りの剣圧で、あっさりと10人とも吹き飛ばされてしまう。
「さ....サトミ!!」
「ぬうおおおおおおおおおっ!!」
そして、今度は本当にミキ目掛けて剣を振り下ろそうとするリュウ。ミキは、思わず目を閉じてしまう。
「?!」
が、次の瞬間、ミキの姿は消えてリュウの剣は空を切る。そして、最初にリュウが現れた地点に、ミキを抱えたドクターb.bが現れる。
「あ.....ありがとう......ドクター......」
そう言って、ミキはその場にしゃがみ込んでしまう。
「ぬううううううっ!よ....余計な真似をっ!!」
リュウはドクターの方に向き直り、今度は彼に向かって突進を始める。
「目を覚ませ!!リュウ元帥!!」
ドクターは、両手を開いてリュウに向かって翳す。その両手から、眩いばかりの光が放たれる。
「うおおおおおおおおおっ!!」
激しい光に、思わず立ち止まるリュウ。強烈な光で一瞬視界が利かなくなり、キョロキョロと辺りを見廻している。
「邪魔しちゃだめっ!ドクターっ!」
いつの間にかキョウミがドクターb.bの直ぐ側に来ており、リュウにしたのと同じ様に誘惑の視線を浴びせる。
「ふん!........そんな物、目を見なければ問題は無かろう!」
ドクターは、それより先に目を閉じていた。
「そ....そうだけど......目を閉じてちゃ闘えないでしょっ!!」
そう言ってキョウミは、すかさずドクターに攻撃をし掛ける。だが........
「あっ......あんっ!!」
ドクターはその攻撃を軽々と交わし、キョウミの後ろに回り込んで、彼女の両手を後ろ手高手小手に捩じ上げてしまう。
「ふふふ.......目が見えなくとも闘えるわい!わしを誰だと思っとる!」
流石にドクターb.b、心眼で相手の動きは感知していた。
「ああん!お姉様あ、助けてえ〜!」
後ろ手にされてしまっては手も足も出ず、キョウミはツカサに助けを求める。
ツカサは、やれやれといった感じに溜息をつく。
「ふう.......ユウミっ!」
「はいっ!!」
今度はユウミが、大きくジャンプしてドクターb.bの前に降り立つ。
「今度はお主か!誘惑ならわしには利かんぞっ!」
「あら?それはどうかしら?.......あはあああああああああんっ!!」