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「ああああああああああんっ!」
「んっ!はあうううううんっ!」
「あん!はああああああんっ!」
光の縄は超スピードでツカサ、キョウミ、ユウミを捕らえ、彼女達の両手を背中高くに捩じ上げる。そのまま厳しく後ろ手高手小手に縛り上げ、胸、膝、足首もあっという間にきつく縛り上げてしまった。ツカサ達はバランスを崩し、そのままその場に倒れ込んでしまう。
「あん!....んっ....ふんっ!はんっ!」
「ああん!お....お姉様....あん!あんっ!」
「んっ!....んふんっ!....はあんっ!」
縛られた体を大きくくねらせ、激しく悶え喘ぐツカサ、キョウミ、ユウミ。しかし、どんなにもがいても縄は一向に緩まない。それどころか、わずかずつだが徐々にきつくなって行く。それにボンディングフレアーとは違い、縛り終わっても縄は光を失わない。光り続けている限り、この縄は徐々に締まっていくのだ。これは、銀河連邦警察が女宇宙海賊用に開発した、最新の拘束具だった。
「あん!だめっ!....んっ!ふんっ!」
「はあんっ!ゆ....ゆるして....あんっ!」
もはや立場は完全に逆転した。さっきまでレイコ達をいい様に縛り上げて甚振っていたツカサ達が、今度は逆に縛られて手も足も出ない。黒、紺、茶色のレオタードスーツに包まれた3人の女戦士は惨めに縛られて悶え喘いでいた。
「これにて一件..........」
「ま....待ってっ!!」
アレンが何か言おうとした時、レイコがそれを静止して空を指差した。
「あ.....あれは何??」
「?!」
レイコの指差す先を、全員が一斉に見詰める。遥か上空から、巨大な火の玉が降って来るのだ。
「あ....危ない!避けろっ!!」
5人は慌てて飛び避ける。直後に、凄まじい轟音と地響きが辺りを包み込む。
「きゃあああああああああああっ!!」
ゆうか達は、その衝撃とそれによる縄の締まりで思わず甲高い悲鳴を上げてしまう。辺りを凄まじい土煙が包み込んで、しばらく視界が利かなくなる。徐々に土煙が晴れて行くと、何やら巨大な影がシルエットの様に浮かび上がって来る。
「な......何だっ?!」
完全に煙が晴れた時、そこにあったのは漆黒の巨大なロボットであった。
『はあっはっはっはっ!!見たか、これが俺の秘密兵器、クロガネ・ザ・ゴッドだっ!!』
「こ?....この声は.....」
「う.....宇宙海賊....ヒロシ!!」
「ま....またも銀河連邦刑務所を脱獄して来たのかっ?!」
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