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これだけ悶えまくっても、まだまだ声が出るようだ。ゆうか絶えず甲高い喘ぎ声を上げている。コガネムシメカは、ゆうかの体をあちこち這い回り、感じ易い部分を代わる代わる刺激していた。
「あん!...んっ..ふんっ!んふっ!あん!あん!あんっ!」
厳しく縛られた体を盛んに捩じらせ、激しく悶え喘ぎ続けるゆうか。顔は真っ赤になって、体中汗まみれになっていた。
突然、繭と化した白銀の騎士から激しい光が発せられた。次の瞬間、繭は赤く染まり激しい炎となって燃え上がった。
「?!....な...何?!」
桜は、また驚いて顔を上げる。
「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
激しい炎は蜘蛛の糸を焼き払い、中から炎熱の騎士が姿を現す。どうやら、この糸は炎には弱かった様だ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
更に叫び続ける炎熱の騎士、その叫びに呼応するかの様に炎が渦の様に部屋中を駆け巡る。そして、次々と糸を焼き払って行く。
「ギイイイイイイイイイイイイッ!!」
部屋中に広がった炎は、壁を這って逃げ様としていた蜘蛛をも捕らえた。初めて発した断末魔の鳴き声と共に、皆を苦しめた蜘蛛は一瞬で灰となった。
しばらくして、炎が消え去り、部屋の中には無数の黒い灰と、部屋の中央に佇む炎熱の騎士と、部屋の隅で縛られて転がされている桜だけが残った。
「え....炎熱の騎士さまっ!!」
桜は、今度こそ真の歓喜の笑顔で炎熱の騎士に呼び掛ける。
「むんっ!!」
炎熱の騎士は、指先から細い炎を噴出す。その炎は、巧みに桜を縛り上げている糸に取り付き、糸を焼き払う。
「あっ....あんっ!」
ちょっと熱かったが、糸は直ぐに燃え尽き、ようやく桜は後ろ手縛りから開放される。
「あ...ありがとうございます!.....」
「礼なら後だ!幻縛獣も暴れている....直ぐに他のシバラレンジャー達も助けるんだっ!!」
「はいっ!!」
炎熱の騎士と桜は、糸を焼き払いながらファンタジー・ベース内を駆け回った。まず、1Fの通路で縛られていたさなえ、次に胡摩、レストルームのりこ、指令室のまゆみと華汝を順次開放して行く。そして最後は、寝室のゆうか.......
「はああああああああんっ!あん!はん!はううううううんっ!!」
ゆうかは、未だに激しく悶え喘ぎ続けていた。その為、炎熱の騎士が部屋に飛び込んで来ても気付かない。炎熱の騎士は、ゆうかに取り付いているコガネムシメカをまず引き剥がした。
「はああ....んっ!....ふんっ!...え....炎熱の...き..し...さま?...」